アメリカ巨人企業が支配する飲食料業界の展望

生き残りをかけた競争戦略でM&Aも活発に

アメリカのスーパーに並ぶビン入りのコカ・コーラ(写真:AP/アフロ)

私たちの生活の中で最も身近な産業といって真っ先に思い浮かぶのが食品・飲料業界。日本でも多くの企業のさまざまなブランドを冠した多種多様な製品が製造販売されているが、その中には海外企業・ブランドの製品も少なくない。こうしたブランドの多くが一握りのグローバル巨大企業の傘下にあることをご存じだろうか。

誰もが知っている「コカ・コーラ」

私たち日本人が最も身近に感じる食品・飲料企業の筆頭がコカ・コーラ。売上高318億ドル、6万2600人の従業員を擁する大企業だ。

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世界最大のブランディング企業、アメリカのインターブランド社が発表した2019年の世界企業ブランドランキングで5位(食品・飲料では1位)と世界でも有数のトップブランドの地位を維持している。

いわずと知れたノンアルコール飲料のトップメーカーで、「コカ・コーラ」「スプライト」「ファンタ」、コーヒーの「ジョージア」などブランドは粒ぞろい。爽快を売るイメージ戦略も各種のスポンサーシップやメディアを通して浸透している。

炭酸系飲料が売上過半を占めるが、炭酸や甘味料が肥満懸念から敬遠され、ミネラルウォーターなど非炭酸飲料の開拓に注力している。2015年にエナジー飲料のモンスター・ビバレッジに出資し、今年2020年は自社ブランドのエナジードリンクの世界展開もスタートする。

コカ・コーラと並ぶ世界的飲料といえば「ペプシコーラ」、展開するのはペプシコ(PEP)だ。飲料大手の一角だが、事業構成はアメリカ首位のスナック菓子と清涼飲料の2本柱で、スナックでは「フリトレー」、飲料では「ペプシコーラ」「ゲータレード」など世界規模のブランドを有する。上記の世界企業ブランドランキングでは24位(食品・飲料2位)だったが、売上高は646億ドル、従業員数は26万7000人とコカ・コーラを上回っている。

ブランド力や販売強化のため、各種企業との提携を通じた規模拡大を積極的に進めている。健康志向に対応して高級水「LIFEWTR」を発売しているが、こちらは新興アーティストによるボトルデザインにも注目が集まっている。

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