「カジノ企業」は、どうやって稼いでいるのか

米国の大手「ラスベガス・サンズ」を徹底分析

日本にカジノが誘致される日が来るのでしょうか(写真:bee / PIXTA)

カジノやホテル、商業施設などの統合型リゾート(IR)を推進する法案の審議が続いている。自民党は12月14日が会期末となる今国会での成立を目指しているようだが、野党の強い反対もあり、なお流動的な側面は残っている。

カジノはどう儲けているのか

ところで、カジノはいったいどうやって儲けているのか。『米国会社四季報』編集部は、カジノ先進国の米国において業界トップのラスベガス・サンズの公表資料から、3.08%という数字に着目した。

同社はベネチアンやサンズのブランドで有名な世界有数のカジノ運営企業。ニューヨークに上場する企業だけに、公開情報も充実している。財務状況などをまとめた年報であるアニュアルレポートの2015年版によると、同社の売上高は約1兆3900億円(116億ドル)。日本でもおなじみのホテルグループ、ヒルトン・ワールドワイドに匹敵する巨大企業だ。

同社の事業は、賭博以外にも宿泊、飲食、ショッピング、会合で総合的に収益を上げるいわゆる統合型リゾートの運営と位置づけられ、スケールの大きな施設やアトラクションで集客する。ただ、やはり賭博が全体の77.7%を占める主軸であることに変わりはない。なかでも、マカオとシンガポールのカジノから得られるRolling Chip Volumeと記載される金額が突出する構造となっている。

これは、「ローリングプログラム」と呼ばれる主にVIP向けの賭けから得られる金額のこと。最低掛け金100万円ともいわれるVIP専用の賭けるチップは換金できない決まりとなっており、必ず使い切らなければいけない。

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