年収10億円、アジアで出会った大富豪の実像 未開土地の開発は「万国共通」の宝の山だ

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降り注ぐほどのおカネを得ているお金持ちの実態に迫ります(写真:bee / PIXTA)
世界的に拡大している貧富の差。そのうち昨今、特に注目の集まるテーマが「貧困」だ。東洋経済オンラインでも貧困に苦しむ人たちの実態を数本の連載で追っている。
一方、貧困世帯の対極には「富裕層」がいる。彼ら、彼女たちはどのようにお金持ちになり、どんな日常を送っているのだろうか。本連載では富裕層ビジネスを知り尽くした筆者が、お金持ちのリアルにフォーカスしていく。
(編集部)

実はお金持ちは身近にいる

連載初回として10月7日に配信した「年収1億円超の70歳が送る意外と地味な生活」には、多方面から反響が寄せられた。意識してみると、実はお金持ちは身近にいる。今回は、私の会社が展開している富裕層ビジネスで出会った、シンガポールのお金持ちの実態を紹介しよう。

シンガポールに在住するリンさんは58歳の男性だ。奥様と娘2人の4人家族で、「セントーサコーブ」に住む。セントーサ島の一軒家が立ち並ぶ地区の総称で、ここだけ外国人にも土地所有権が認められている。

リンさん本人は20歳の時に立ち上げた不動産開発会社で大成功した。40代後半までの年収は最高で日本円にして5000万円ぐらいだったようだ。これでも日本の平均的なサラリーマンの数倍~10倍ぐらいだが、今の年収はざっと10億円を超える。というのも、以前から開発していたセントコーブの土地が売れたことで「100億円を超える収入が一気に入り、それをプライベートバンクに預けて運用しているだけで、給与と合わせてそれだけの収入が入ってくる」(リンさん)。

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