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昨年暮れに企業の新卒者の内定取り消し騒動が起こり、世界同時不況の影響が心配された今年の就職状況。しかし、今春の新卒者の就職率を約46万5000人について集計したところ、81・3%の高率で、昨年の就職率より1ポイントアップしていた。結果的には、大きな混乱とはならなかった。新卒採用の厳しさは、来春以降の就職状況に反映されていくとみられる。

不景気の時代になれば、就職についても学生個人の力では限界がある。今後は大学の支援が欠かせないだろう。つまり、各大学の就職力の重要性が増すことになる。就活のためのサポートだけではなく、キャリア教育やインターンシップも含め、語学教育、コンピュータリテラシー、教養教育や専門教育など、大学教育そのもので差がついていくとみられる。

今や、受験生や保護者も就職への関心が高く、大学選びの決め手になりつつある。就職支援が私立大の専売特許だったときもあったが、最近では国公立大にも広がってきている。そうした取り組みの成果を測るのに最適なのが就職率なのだ。

「空白の2年間」を控え薬学部の就職率が好調

4ページ表は理系、5ページ表は文系の、それぞれの就職率ベスト100だ。今年の就職率は理系が87・5%と昨年より4ポイントアップし、逆に文系は79・3ポイントと1・1ポイントダウンした。理系の就職率が高く文系が低い“理高文低”状態だ。もともと理系のほうが就職率は高い。不況になるとその差は広がる傾向にある。

理系は実験、実習などが多く、大学で過ごす時間が文系学生よりも多く、就職指導がしやすいからだといわれている。さらに、日本の産業を支えるモノづくりを行う技術者の採用が、不況になっても比較的安定していることもある。こうした動向は大学入試にも即座に影響する。過去の例を見ても、不況と同時に理系人気が高まるのが常だ。来年は就職率と同じく、理高文低の学部人気となりそうだ。

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