就職に強い大学・学部はココだ!!--地域別・学部別 就職率ランキング

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 トップの国際教養大学はベスト10の中で唯一、福祉や教育系とは異なる国際教養学部の単科大。秋田にある県立大で2004年開学の新しい大学だ。就職率は99・1%と高い。授業はすべて英語で行われ、1年間の留学も必須で人気が高く、全国区型だ。学生を鍛えて卒業させることから、高校の教員からの評価も高い。

人気の難関総合大はどうだろうか。国立大の旧7帝大では大阪大学の人間科学部が15位に入り、35位に名古屋大学・文学部、42位に北海道大学・経済学部、48位に京都大学・総合人間学部と続いている。私立大では55位に明治大学・情報コミュニケーション学部、57位に上智大学・外国語学部、74位に同志社大学・社会学部、76位に関西学院大学・商学部の順だ。難関総合大では就職率の高い学部はさまざまであり、大学ブランド力の強さが大きいようだ。

浮き沈みが激しいランキング順位

次に地域別(6~8ページにランキング表)を見てみよう。地域別の就職率が最も高かったのが中部で全体が86・2%、文系が83・4%、理系が92・6%で、すべてトップだった。次いですべて2位だったのが中国・四国。企業数の多い関東は北海道・東北、近畿に次いで80・5%の就職率で平均を下回った。そもそも大学数が多く学生も多いうえに、全国から就活の学生が集まる一方、Uターン就職が厳しいといった状況が影響したのだろう。

関東では、私立大の強さが際立っている。他の地域に比べ、私立大が数多く設置されていることに加えて、それほど国公立大志向が強くなく、私立大の人気が高いことも影響しているとみられる。

この就職率ランキングだが、浮き沈みが激しいのも特徴だ。全体、さらには地域別、文理別合わせて14のランキングで、昨年と同じトップだった大学は関東・文系の東京福祉大学だけ。それ以外はすべて入れ替わった。文系、理系のベスト100では、昨年からベスト10をキープしたのはそれぞれ2校にすぎなかった。

ということは、各大学の就職支援の取り組みが、就職率にすぐに影響するということでもある。各大学がどのような取り組みを行っているのか、今後も注目されるところだ。
(大学通信・取締役情報調査・編集部ゼネラルマネジャー:安田賢治)

※次ページ以降にランキング表があります

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