スターウォーズ完結で暗黒面に落ちたのは誰か

「エピソード9」は歴代何位まで行けるのか?

スターウォーズのエピソード9、『スカイウォーカーの夜明け』が封切りになった。内容はビミョーだったが・・・(写真:つのだよしお/アフロ)

スターウォーズのエピソード9、『スカイウォーカーの夜明け』を封切り2日目に見てきた。筆者が高校2年生だった時に始まったSF大河ドラマが、還暦一歩手前の年になってとうとう完結したのである。この間、実に42年もの月日が流れている。この際、正規料金1900円也を払って、精進潔斎して映画館で見るべきだろう、と考えた次第である。

スカイウォーカーの夜明けはビミョーだったが・・・

感想は、と聞かれると、まあ、そこはビミョーである。映画のポスターに「――すべて、終わらせる。」とあったが、シリーズを終わらせることに全精力を使い果たしたのかもしれない。J.J.エイブラムズ監督は、エピソード7『フォースの覚醒』(2015年)でもそうであったが、ファンサービスが過剰なのである。コテコテのスターウォーズファンの受けはいいけれども、個人的にはライアン・ジョンソン監督によるエピソード8『最後のジェダイ』(2017年)の方が、シリーズに大胆な解釈を与えていて良かったと思う。

とはいえ『スカイウォーカーの夜明け』では、主人公レイはあいかわらずカッコよく、カイロ・レンとの洋上戦闘シーンは迫力十分で、脇役であるC-3POやチューバッカにも見せ場が作ってある。そしてラストシーンは、「このシリーズにこれ以外の結末はない」と思わせるものであった。ファンの方々、見ないで済ませる手はないですぞ。

ご存じの通り、このシリーズを生み出したのはジョージ・ルーカス監督である。銀河を駆けめぐる長大な物語は、1977年のエピソード4『新たなる希望』で幕を開ける。以後、『帝国の逆襲』(1980年)、『ジェダイの帰還』(1983年)と続く。

この3部作の影響はまことに大きかった。ここで誕生した「明るいSF活劇」という世界観に反発するかのように、以後、『エイリアン』(1979年)、『ブレードランナー』(1982年)、『遊星からの物体X』(82年)、『ターミネーター』(1984年)などSF映画の秀作が次々と世に出る。新しいハリウッド映画の潮流を作ったシリーズ、といっても過言ではあるまい。

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