あおり運転にはこの無料ドラレコアプリが効く AIがナンバーや人、車間距離まで判断する

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3~4人のメンバーが開発に取りかかったが、ドラレコ開発の経験がある社員はもちろんいない。車を走らせて道路情報のデータを取得し、AIに車や信号、人などを認識できるよう学習させることから始まった。

ドラレコアプリの開発でこだわったのは、スマホの端末内でAIが画像処理を完結できること。アプリサイズを大幅に小さくする必要があるが、同社の強みは、AIのアルゴリズムを自社開発している点にある。

「グーグルやマイクロソフトが公開しているAI技術をベースにすると、劇的な工夫が難しくなる。論文ベースから技術をすくい上げることで、アルゴリズムを自由に設計できる」(周COO)。不要なソースコードを1行1行削りながら必要な機能のみを残したことで、アプリサイズは30メガバイトにとどまっている。

将来は広大なMaaS市場にも照準

同社にとってドラレコ事業は、数年にわたる息の長いプロジェクトという位置づけだ。スマホアプリにとどまらず、ドラレコの専用端末内にも、AI機能を搭載してもらうことを考えている。

「道路情報や環境情報を幅広く集めることで、MaaS(次世代の移動サービス)へ事業展開ができたら」(周COO)と意気込む。将来にわたってこの分野のマーケットの伸びしろは大きそうだ。

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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