危うい「日本人の読解力」を根本的に変えるコツ 塾も具体的な方法は教えてくれない
「○×△」をつけて選択肢を絞る
今回のOECD調査では「情報の真偽の判断力」「根拠を示す力」が求められました。これらの力と切っても切れない関係にあるのが、文章を読む力、つまり読解力です。その底上げには、まずは「事実関係を正しく読み取ること」が重要です。
それには、選択式問題から取り組むのがベストです。最初は正解することではなく、選択式問題を使って読み取りの力を上げることに注力します。選択式問題が解けるということは、本文の読み取りができているということと直結するからです。
選択式問題では、どれだけ本文を正しく読み取れるかが大切です。しかし、ほとんどのお子さんが、問題文を「なんとなく」読んで、「なんとなく」解答しています。塾でも学校でも、選択式問題の「解き方」は教えてくれず、本文の解説をして終わり、ということが多いでしょう。これでは、いつまでたっても正解を見つけることはできません。
怖いのは、国語が「得意」な子です。なんとなく解いていても、ある程度正解してしまうために、対策が遅れがちになるからです。自分が得意な文章、例えば物語文の正答率は高いけれど、論説文は苦手、といったように正答率に差が出る子もいます。
このような国語でのあいまいさを回避するための方法が「○×△」です。論説文にも物語文にも使えます。理論的には、
②「○×△」をつけさせることで、判断の「見える化」をすすめる
という意味があります。
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