深刻な「野球離れ」がもたらした指導者への変革 適切な「ことば」で語る時代をようやく迎えた

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そして最終公演は侍ジャパンU12監督の仁志敏久氏が登壇し、「日本と海外での選手育成」のテーマで話した。

侍ジャパンU12監督の仁志敏久氏(筆者撮影)

仁志氏はアメリカの独立リーグでのプレー経験や、MLBのマイナーでの指導者経験、ドミニカ共和国の少年野球について紹介した後に、U12での自らの指導、育成について紹介した。

仁志氏は、選手が自らのプレーや行動の「振り返り」をすることが大事だとし、試合のたびにそれらを選手に記入させている。また選手の指導要素を「体力」「技術」「戦略」「心理」「栄養」「教育」の6つに分け、それぞれのレベルアップを図ることが総合的なレベルアップにつながるとした。守備や打撃、走塁なども細かな要素に分けて指導をしているという。

さらに、U12選手のトライアウトとして実施しているフィールドテストの内容についても紹介した。会場から「選手との距離感」について質問があったが、仁志氏は「最初から友達のように仲良くなってしまうと、指示などを聞かなくなってしまう。選手との信頼感を得るためには、一定の距離感が必要」と話した。

77もの研究発表があった「ポスター発表」

野球科学研究会大会といえば「ポスター発表」。企業や大学の研究者、指導者などが1つのテーマで研究発表をするものだ。

今回は過去最多の77もの研究発表が行われた。昨年は、米子東高校の研究発表が話題となり、特別新人賞を受賞したが、今年は「野球の動作において、動画を用いた練習方法は有効なのか」「野球の動作においてどのオノマトペが最適か」「高校野球において『流れ』は存在するのか」と3本のテーマで出展があった。

紙本庸由教諭の指導のもと、今夏甲子園に出場した遠藤想大、平山悠斗、長尾駿弥、岩本勇気、岡本大翔、松田凌、山内陽太郎、土岐尚史など2年生の高校球児がポスターを作成。まさに文武両道の取り組みだった。また広島県立祇園北高校が「初球からバットを振っていけ―野球データを解析して指導者の言葉を検証する―」という発表を行った。

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