12月上旬、東京・東伏見の早稲田大学グラウンドで小学生を対象とした野球教室「Hello!WASEDA あそび場大開放! 現役野球選手と野球あそびで楽しもう」が開かれた。
早大OBの斎藤佑樹らも参加
早稲田大学野球部OB会は、2016年以来「プレイボール・プロジェクト」と題して、野球人口の減少や、「勝利至上主義」に陥りがちな指導、知識不足による発育期のケガ増加、などの課題に、現役世代とともに取り組む運動を展開してきた。
今回のイベントには、早大OBの日本ハムファイターズ斎藤佑樹、JR東日本の 丸子達也、早大野球部前コーチで元ヤクルト、DeNAを経て来季からDeNAコーチの田中浩康、さらに早稲田、慶應義塾大学野球部の現役選手が参加した。
「あそび場大開放!」とは、グラウンド周辺の住宅街に告知をして、親子で週末に「野球遊び」を体験してもらおうというものだ。今年に入って8回実施しており、今回はそのスペシャルバージョンだ。
筆者はレギュラーのイベントも取材したが、グラウンドには、グラブやバット、ボールなどが置かれている。受け付けを済ませた親子は、それらの道具を手に取って思い思いに「野球遊び」を楽しむ。主催者は、見守るだけで指導めいたことはいっさいしない。親子や友達が、ボールやバットを使って遊ぶのを見守っているだけだ。
後半は「ならびっこベースボール」や「ベースボール5」など簡単なゲームをするが、基本的に「子供に楽しんでもらう」ことが主眼になっている。そして「もう少し遊びたい」と思わせるくらいで終わるのだ。
今回は150人の小学生が参加した。応募多数だったために抽選で選んだという。これを「野球の経験がほとんどない子供」と「野球の経験は少しあるが、クラブやチームには所属していない子供」に分けた。
「野球経験がほとんどない子供」は、これまでの「遊び場開放」に近い内容の遊びを楽しみ、「野球経験が少しある子供」は、最初から野球形式のゲームを楽しんだ。
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