パンプス強制に怒る「#KuToo発起人」の強い意志 石川優実「ヒールを否定する運動ではない」
「#KuToo」呼びかけ人の石川優実さんが12月3日、パワハラ指針に、事業主がヒールのある靴の着用を女性のみに命じることはハラスメントと明記するよう求める要望書を厚生労働省に提出した。
「#KuToo」は12月2日に発表された「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10にも選ばれた。一夜明け、東京・霞が関の厚労省記者クラブで行われた記者会見には、国内外から多くの報道陣が集まった。
会見に参加した石川さんは、「ここまでやっても国が動いてくれないなんて、という思いが強い」と嘆きつつ、流行語トップ10に選ばれたことについて「ネットで生まれた運動で、現実世界とネット上での温度差があったが、1つネットの枠を超えた。流れが変わっていくのではないか」と話した。
石川さん「ヒールを否定する運動ではない」
「#KuToo」は、職場でヒールのある靴の着用義務をなくす運動。
石川さんが2019年1月、自身のツイッターで「私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけない風習をなくしたいと思ってるの」などと投稿したことをきっかけに、「靴(くつ)」、「苦痛(くつう)」、「#MeToo(みーとぅ)」を合わせたハッシュタグが生まれ、運動が広がっていった。
石川さんは冒頭、改めて「#KuToo」の意図について説明し、「ヒールを否定する運動ではない」と強調した。
「ヒールを履きたい人は履いてください。履きたがっていないのに、女性だからという理由で義務づけることに異を唱える運動であることをわかってほしい」