「未経験の職種」で面接を落ち続けるのはなぜか 「離職期間」をブランクと考えるのは間違いだ

✎ 1〜 ✎ 204 ✎ 205 ✎ 206 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それができているかどうかで、「今後の成長可能性」を相手に感じさせるかが変わってくるはずです。

そして、そのためにもたきさんとしてもご自身が歩んできた営業という職をすべて否定するのではなく、棚卸しをしたうえでご自身の過去4年間程度のキャリアを踏まえて、上記質問に答えられるように自問自答を繰り返すべきなのです。

そのうえで、営業ではなくほかの職種に、というのであればわかりますし、周りに対する説得力も増すでしょう。

職業人として、自分が何者なのかを明確にする

現状はそういった思考プロセスを飛び越えて、否定から入ってしまっているがために、周りはおろかたきさんご自身も「職業人として、たきさんは何者ですか?」が不明瞭になってしまっているのだと思われます。

そしてそういったことが不明瞭であるがゆえに将来の見通しが不透明となり、転職方針もメドが立たないのでしょう。

とりあえず動きたい、前に進みたい、と焦る気持ちはわかりますが、次のたきさんのアクションは今後数十年にわたるたきさんの職業人人生へ大きな影響を与えることになりえます。

行動に過去や実績からの過度の飛躍があったり一貫性を失ってしまう中で、キチンとした行動の理論的背景がないと周りへの説得力も生まれませんし、何よりもご自身も自分の行動に自信を持つことができないでしょう。

まずは過去の棚卸しを通じて、キチンとした行動指針をご自身の中で持ったうえで行動してみるべきではないでしょうか。

失敗を糧として、きれいに起き上がる――。そういったことを念頭に「次、何をするべきか」を熟慮してみてください。

たきさんがそういった意思のある転職活動を通じて、新たな職業人としての一歩を踏み出されることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事