そういった状態では前に進んでいると感じられるのは転職したときだけであり、その後すぐにまたキャリア上の悩みをもってしまうようでは、仕事にも注力できませんし、もっと言うとその後の人生プランも立てることすらできないでしょう。
そうならないためにも、現在の期間をブランクと考えず、むしろ「思考整理の期間」と位置づけ、ご自身の人生と今後のキャリアについてより深く考える時間とするべきです。
頂戴した相談を拝見するに、たきさんは過去の経験から「営業」という職そのものを「対象外」として位置づけてしまっている、つまり過度な否定モードに入ってしまっているようです。
大切なことはそのように過去をすべて否定することではなく、過去からいかに学ぶことができるか、です。
否定からは何も生まれませんが、自分の経験=過去から学ぼうとする姿勢があれば、仮に結果としては失敗であったとしてもその失敗から学び、成長することも可能です。
面接でアピールしなければいけない部分
4年間というキャリアは決して短いものではありません。
最終的には書かれているように「逃げるように」辞めてしまったのかも知れませんが、その4年間の中でも何かしらの学びはあったはずです。
おそらく採用する側からしても、知りたいことの1つはその「4年間を通じて何を学び、どう成長しましたか?」なのではと思います。逆に言うと、たきさんとして面接でアピールしなければいけないのも、そこなのです。
冒頭で「相手に対して何ができるか」を考えましょう、と申し上げましたが、その部分のアピールや整理がたきさんの中でできていないがゆえに、採用側からしてもたきさんの評価がしにくい、というのがあるのではと思います。
20代後半というのは、一般的には職業人としてはまだ中途半端な時期であることは確かです。かといって、すでに4年程度のキャリアがあるのも事実で、決して完成しているわけではないものの今後の成長を見据えて、「今まで何を学んできて」「現在何ができて」「今後何をしていきたいか」をキチンと整理したうえで、相手に伝えるべきなのです。
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