理想の「バナナ便」を出すためのセルフケア3つ 多くの人が勘違いしている「便秘」の実際

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これは大きな誤解ですが、食べたものが全部便になると思っていませんか? 例えば同僚とランチを食べたとします。メニューは違えども、ほぼ同じ量を食べたとして、“彼女は出ているのに私は出ない”としたら“便秘かも”と考えてしまうでしょう。

ですが、基本的に食べ物に含まれる食物繊維から便が作られるのであって、普段の食事でどれだけ食物繊維を摂取しているかで便のたまり方が決まってくるのです

便秘を自称する人の多くが「単に便がたまっていないだけ」と、神山先生が先に述べたが、その便を作るための第1のセルフケアが「食物繊維の摂取」だ。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、1日の食物繊維の摂取目標量は、成人男性は20g以上、成人女性は18g以上と定められている。

しかし、一般的に大方が12~13gと足りていないのが現実です。毎日、自分が食物繊維を何g摂取したのか、少なくとも15g以上とれているかどうかをしっかり把握すること

カロリーや塩分は事細かに計算すれども、食物繊維を計算する人はほとんどいませんからね」

食物繊維を含む食品をうまく調理に取り込んで

ダイエットを気にするあまりにカロリー優先で食事を決め、それにより食物繊維が不足して便が出なければ本末転倒。お通じにいいはず!と食していたサラダでさえ、実は食物繊維を多くは望めない。

ごぼうや豆類などの食物繊維を豊富に含む食品を、うまく調理に取り込むことをすすめます

食物繊維だけに限って極端に言えば、『ケロッグ』の『オールブラン』は1食で11.9gを摂取できますが、過剰にとらわれるのではなく、何でもバランスよく食べること。便秘以前に、まず健康でいることがいちばんだと私は思います

例えばトライアスロンの選手は、プロテインなどのタンパク質を大量摂取するため、便がたまらずに1週間、出ないこともあるのだそう。

「彼らが不健康かといえばそうではありません。“便秘が治れば健康になる”というのは幻想であり誤解なんです」

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