理想の「バナナ便」を出すためのセルフケア3つ 多くの人が勘違いしている「便秘」の実際

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ストレス過多は便秘になる?

これも便秘に対する誤ったイメージで、ストレスを多く感じている人のすべてが便秘かといえばそうではありません。私もそうです。これは一般論ですが、ストレスとどう付き合っていくかが大事だと思います。

より豊かな生活を送るためには、多少なりのストレスを抱えながらも発散して達成感を得るのがいちばんいい

これは便秘とはまったく関係のないことなんですが、やはりストレスを感じたときに体調に不安が生じると不健康になってしまうなどと便秘と誤解しやすいイメージに結びつけてしまうのかもしれませんね。

お腹がゴロゴロするのに出ない

排便には、適切なタイミング、適切な便意があります。お腹がゴロゴロするのを便意と感じがちですが、正しくは直腸に便がしっかりたまった感覚が便意で、それが自然と下りてくるのが適切なタイミングです

さらに言えば、肛門の近くに軟球くらいの便がたまっているのが理想ですね。お腹がゴロゴロするのは腸だけが動いている場合が多く、そのまま正しい便意を待つか、便がたまっていないと自覚できるのなら出なくても当たり前としましょう。

便は健康で元気であることのバロメーター

食べているのに便が出ない

よほど便にならないものばかり食べているということです。例えば、「一生懸命、サラダ食べてます」と話す人はたくさんいますが、そもそも生野菜を食べても便になりにくいのです

成人女性の食物繊維の推奨摂取量は1日18gですが、これはお茶碗1杯のご飯(食物繊維量0.5g)を1日30杯以上食べなくてはならない計算で、現実的ではありませんね。

それよりもごぼうや豆類をうまく調理して摂取したほうが便になります。「食べているのに」という、その常識が前提として間違っている人が多いのです

よく耳にする“宿便”って?

宿便とは、少なくとも科学的にはまったく証明されていない概念だけのもの。あるとすればコロコロ便(前ページ「ブリストルスケール」図を参照)のことですが、では、このカチカチに固まった便が身体に何か悪さをするのか、毒を発するのかというと、まったくそんなことはありません

「腸内環境を整える」だとか、「デトックスがいい」などと言われますが、私としてはそこだけにこだわりすぎるほうが毒だと思います。健康で元気に過ごした結果として便が出るのであって、「便を出すために○○をする」とはならないようにしてください

神山剛一先生/医療法人社団俊和会寺田病院外科・胃腸科・肛門科医師。同日暮里健診プラザ予防医学管理センター副センター長。直腸肛門機能の専門家として、術後の排泄ケア、便秘や便失禁などの排便障害の診断治療、リハビリテーションや排便コントロールにも取り組む。
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