ちょっとややこしいクリスマス・キャラ
クリスマスの奥深さは「クリスマス・キャラ」からもうかがえる。24日にプレゼントを持ってくるのはサンタクロースではなく、「子供のキリスト」を意味するクリスキントいう金髪で天使のような女の子の子供だ。
ちなみにニュルンベルクでは地元の若い女性の中から2年ごとにクリスマスキントに扮する役が選ばれる。
サンタクロースはというと、実はニコラウスという聖人の伝説の影響を強くうけたものだが、両者が完全に一致しているわけではない。しかもニコラウスは12月6日にやってくる。子供たちは前日の夜にドアのそばに自分の靴をおいておくと、そっとお菓子をおいていってくれる。
そのほかにもニコラウスの同行者で、悪い子供に警告を発し、罰をあたえるクネヒト・ルプレヒト(ブラックサンタ)や、なまはげのような風体のクラムプスなる怪物などもいる。このあたりの「クリスマス・キャラ」となると、クリスマスの民俗性が色濃く浮かび上がる。
もちろんドイツでもサンタクロースは商品やメディアでもかなり登場する。そのため、クリスキントやクラムプスといった伝統的キャラはちょっと後ろに押しやられる。
それでもサンタクロースはドイツ語ではただの「バイナハトマン」(クリスマス男)と呼ばれ、また「ニコラウスがオリジナル!」といったような主張も散見される。
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