第6回(最終回) 自転車とドイツ社会の濃すぎる関係

2000年代半ばをすぎて、自転車は世界的に見なおされているが、日本でも例外ではない。元祖「自転車の町」ドイツ・エアランゲン市の様子をお伝えする。

自転車道の除雪作業も

週末になると、自転車に乗った夫婦と子供が連なり、家族全員でどこかへ出かける姿をよく見かける。朝は通勤・通学の自転車が走る。その中には小さな子供を幌付きのリヤカーに乗せて、幼稚園へ向かうお父さんやお母さんもいる。
 筆者が住むエアランゲン市(人口10万人、バイエルン州)ではこういった風景がよく目立つ。というのも同市は先駆的に自転車道を整備した町のひとつだからだ。町を囲むように広がっている森も自転車が走れるようになっていて、夏は気持ちがよい。一方、ドイツの冬はけっこう雪が降るが自動車道と同様に除雪作業が行われる。

そんな同市の自転車道は様々な作られかたをしているが、車道とは別にオレンジの彩色が施されているのがひとつの典型。場所によっては自動車道を分割しただけというケースもある。

一方、幹線道路の大きな交差点などは地下にトンネルを作る大掛かりなものもある。また一方通行のところを自転車は通行可能にするなど、弾力的に自転車の走行を考えたかたちにつくられている。
 このように整備された自転車道は約200キロ。市内の道路の半分程度の距離に相当する。天気のよい日は市内で2~3万台走ることがあるという。

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