第6回(最終回) 自転車とドイツ社会の濃すぎる関係

罰金は高い

小学校の校庭をみると、面白いことに日本の自動車教習所の練習場のように白線が引かれ、実際の練習ができるようになっているところが多い。ドイツでは小学校で警察が協力して自転車の交通ルールを授業で扱う。例えばミュンヘンの場合1960年から行なっているようだ。

子供たちは授業とテストを受けて証明書をもらってから、ようやく一人で自転車に乗ってもよいことになる。それまでは保護者が伴走しなければならない。ともあれ、学校での交通教育のせいか右折左折のときの手信号を行う人もけっこう多い。

ところが、そんなドイツでも自転車のマナーが低下してきている。もともと自転車にも罰金が課せられているが、この4月から引き上げされる。
 例えば照明を取り付けてなかったり、不具合があれば20ユーロ(以前は15ユーロ)に、誤った方向への走行は20ユーロ(以前は10ユーロ)。一方通行を逆走行した場合は20~35ユーロ(以前は15~30ユーロ)という具合だ。日常生活の感覚からいえば10ユーロは1000円ぐらいを想像すればよいが、値上がり率はかなり高い。
 ただドイツ自動車クラブ(JAFのような組織)は罰金の高さよりも、コントロールを強化しなければ意味がないと批判的だ。

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