第3回 ドイツのクリスマス

クリスマスはキリスト教圏の行事であることはよく知られているが、家族を思う日でもある。ドイツの様子を見てみたい。

クリスマスの準備で忙しい

「12月にはいったらクリスマスシーズン」と考える人も多いかもしれないが、正確に言えば、11月27日以降の日曜日からアドベント(待降節)と呼ばれる準備期間にはいる。
 シーズンに入ると、アドベンツクランツを用意しなければならない。常緑樹の枝を円形にし、そこに太めのろうそくを4本飾り付けたものが典型的なかたちのもので、毎週日曜日に新しいろうそくに火をともしていく。

子供たちが楽しみにしているのが、アドベントカレンダーだ。いろいろなスタイルがあるが、1日から24日までの日付がついた袋などで作られたもので、中にはお菓子が入っている。
 親はクリスマス前になると、キャンディやチョコなどを買ってきて中に仕込む。そして、子供たちは毎朝、その日の日付のついた袋からお菓子を取り出していくのだ。

これらのほかに、「カウントダウングッズ」として人気があるのがクリスマス本だ。1日ごとに袋とじになっていて、クリスマスに向けてストーリーが進んでいく。

また家の中では、馬屋でのイエス生誕をあらわす木彫りの人形や飾りを用意し、窓に電飾を施す。子供たちと一緒にわいわい言いながらクリスマス・クッキーを作る。

クリスマスツリーは本物の木を使うが、街のいろいろなところに仮設されるツリー売り場へ買い出しにいく。シーズン中は何かと「仕事」が多い。

多くの街では、中心部の広場で屋台がならぶ「クリスマス市場」が開かれる。とりわけニュルンベルクのクリスマス市場は有名だ。家族や友人たちと屋台をまわり、お菓子やホットワインを飲みながらおしゃべり。クリスマスの雰囲気を満喫する。
 筆者が住まいするエアランゲンはニュルンベルクに隣接した人口10万人の街だが、ここでもシーズン中は広場でクリスマス市場が開かれる。

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