もう列車が走らず残念!街中に眠る廃線跡10選

思いがけない場所で「遺構」を発見する楽しさ

4)横浜汽車道

横浜みなとみらい地区には、かつて網の目のように張り巡らされていた貨物線の遺構が数多く残っている。それらを整備して遊歩道となっているのが「汽車道」だ。

近代化産業遺産に認定されている3つの歴史的橋梁をはじめ多くの区間では通路に線路が埋め込まれ、往時をしのばせる。赤レンガ倉庫や山下公園など人気スポットと絡めて散策するコースが人気だ。

5)JR相模線寒川支線跡

国鉄時代の相模線には、寒川駅から相模川近くまで延びる支線が存在した。

相模線支線跡を活用した「一之宮緑道」(筆者撮影)

1984年の廃止後は、相模線の本線との分岐点付近から終点だった西寒川駅跡までが「一之宮緑道」として整備され、途中の一之宮公園付近と終点西寒川駅跡付近の八角広場には線路が残り、廃線跡であることをアピールしている。鉄道車両の車輪もモニュメントとして置かれ、注目する人も多い。

大々的にはPRされていないけれど、現役時代そのままに敷かれた線路が注目され、知る人ぞ知る散策路として認知されている。

都会の片隅に残る遺構

6)東京都港湾局専用線の遺構

旧国鉄越中島貨物駅から豊洲方面に延びていた貨物線の遺構。とくに有名なのは、晴海通りの春海橋に並行して残っている「春海鉄道橋」だ。線路も敷かれたままであり、赤錆びが目立つところから「赤橋」とも呼ばれる巨大な鉄道遺構だ。

東京の湾岸エリアに残る「春海鉄道橋」(筆者撮影)

1989年の廃止以来、30年経つものの撤去もされず残っている。ローゼ橋と呼ばれる美しいアーチ橋で、麗しい姿には見とれてしまう。老朽化が進んでいるものの、遊歩道として再活用する計画もある。

その路線の越中島貨物駅方面は、しばらく線路跡が途絶えているけれど、豊洲北小学校脇の遊歩道に線路がモニュメントのように埋め込まれている。それを北東方面に延ばすと、豊洲運河を渡った鉄橋の遺構として橋脚のみが残っている。街中なので、歩きやすく、ところどころで遺構を見つけながら散歩すると楽しい。

次ページ街中にある線路のなごり
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 最新の週刊東洋経済
  • 御社のオタクを紹介してください
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT