彼は、あなたの仕事の話をどんなふうに聞いてくれますか? いちいちアドバイスしてきませんか? あるいは聞いているようで、軽く聞き流されているような。そして気がつくと、彼の会社や仕事の話を聞いている、ということはありませんか?
あなたが働き続けることを応援していると口では言いながら、結婚した後は、「家のコトがおろそかにならないのなら、続けてもいい」なんて言い出しかねない。そうやってがむしゃらに“登った”オトコの典型が、会社の偉い人たちです。
たいてい、奥様は専業主婦で、「うちのヤツは働いているんだよ」とか言う方も、奥様はその男性と同等レベルでは働いてはいないことが多いですよね。あなたのそばにいるハード条件のそろったオトコが、出世していくとこうなるな……と思って眺めてみるとリアルです。
こういうおじさまたちの「家事自慢」を聞くと、「休日にカレーを作る」とか「買い出しにクルマを出す」とか、とても家事をやっているとはいいがたいレベルなのに、とても得意気で、逆にほほ笑ましくなってしまいます。
王子様と結婚、召使いと結婚……
さらに言うと、ハード条件が整ったオトコは、自分の条件がいいことをちゃんとわかっていますから、相手の女性にも美貌や学歴、エスタブリッシュな勤務先を悪気なく求めます。あなたの周囲を見回してみてください。ガツガツ狙い合っていないのに、ハード条件が釣り合っている人同士が自然と一緒になっているような気がしませんか?
王子様は、となりの国の王女様と結婚します。そういうものなんです、世の中って。王子様に見初められた気分で舞い上がっていると、召使い待遇なんてことになるかもしれませんので、注意が必要です。
私の知人のワーキングマザーが、「何が決め手で結婚したか」という話で盛り上がっていたとき、「いちばん、私のことを愛している人だからです!」とはっきり言っていて、びっくりしたことがあります。ハード条件はもちろんだけれど、愛されていることがいちばん大事だという「女王様作戦」です。もっと言うと「召使探し作戦」ですね。愛されていれば、自分の仕事もきっと尊重してもらえるし、家事分担の主導権も握れるかもしれない……。女性側がより強い上昇志向を持っているこのパターン、時々見かけます。
しかし、先ほどの「王子様探し作戦」といい、「召使探し作戦」といい、みすみす家庭の中に主従関係を作ってしまうようなことは、私には得策だと思えません。
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