ケガ人続出「米国で一番危険な遊園地」の実態 18年間で6人死亡したアクション・パーク

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かつて「行く人みんながケガをした」遊園地があった(写真:Andy Mulvihill via/The New York Times)

遊園地は観客にスリルを感じさせるように作られている。水しぶきや悲鳴や笑い声がはじける場所であり、物理法則はもちろん常識にも逆らった乗り物で遊べる場所でもある。

「そこら中に血を流している人がいた」

だがかつてニュージャージー州バーノンにあった「アクション・パーク」はそんな生易しいところではなかった。鼻血に打撲、歯や骨が折れるのも日常茶飯事。脳振とうどころか死に至ることさえあった。最盛期の1980〜90年代に遊びに行った人々は、引っかき傷という勲章とともにパークをあとにしたものだった。

「そこら中に血を流している人がいた」と語るのはスージー・マキューン(52)だ。30年以上前、高校の卒業式の後にアクション・パークに遊びに行った思い出がある。「パーク内を歩いている人はみんな、ひじやひざをすりむいていた」。

マキューン自身もすり傷をこしらえたうえに、高さ5メートル前後のところから冷たい池に突っ込んだときに前歯を1本折ってしまった。「スピードがすごく速いから、変な角度で顎が水にぶつかると、歯が折れてしまう」とマキューンは語った。

もちろん、アクション・パークでケガをしたのも思い出を作ったのもマキューンだけではない。『スポーツ・イラストレイティッド』誌は先ごろ、アクション・パークをテーマにした長い記事を掲載した。題して「アクション・パークの思い出――アメリカで最も危険で向こう見ずなウォーター・パーク」だ。

また、ニュージャージー州選出のコーリー・ブッカー上院議員は2014年に、ツイッターにこう投稿した。「私にも(アクション・パークをめぐっては)話したい思い出がある」。

そして現在、アクション・パークを題材にしたドキュメンタリー映画の制作も進んでいる。題して『クラス・アクション・パーク』。クラス・アクションとは集団訴訟の意味で、数多くあった同パークのあだ名の1つだ。

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