ケガ人続出「米国で一番危険な遊園地」の実態 18年間で6人死亡したアクション・パーク
アンディは「(父は)決して危ないものを作ろうと思って作ったわけではない」と語る。
彼はまた、死亡事故があっても父を止めることはできなかったと言う。ユージーンは1984年に保険をめぐる詐欺で起訴され罪を認め、1986年には証券取引委員会(SEC)から保険ビジネスを禁じられた。
世界でいちばん面白い場所を目指したオーナー
「(ユージーンは)金儲けだけのためにアクション・パークを建設したわけではない」とポージズは言う。
「規則を破るためだけでもない」
「彼は本当に、信じられないくらいに楽しい場所を作りたいと考えていた。常識や安全性にとらわれない、世界でいちばん楽しい場所という構想を抱いていた。たくさんの人が、彼とアクション・パークについて夢のようなイメージを作り上げた。昔は楽しかった、昨今は規則や規制が多すぎるというわけだ。確かに昔は楽しかった――生きて帰れればの話だが」
アンディはアクション・パークで起きた死亡事故について「自分にとって恐ろしくショッキングな」出来事だったと述べた。
一方でアンディは「死亡事故のうち3件は溺死だった。それまで水と無縁だった多くの人たちを(アクション・パークは)引っ張り出してしまったんだ」とも語る。
『クラス・アクション・パーク』を見ればたぶん、懐かしい記憶が次々と浮かんでくるだろう。だがアンディは自分の言葉で語りたいと考え、来年夏にペンギン・ブックスから『アクション・パーク――アメリカで最も危険な遊園地の夏時間、強烈なライド、そして語られざる物語』を出版する予定だ。
アンディによれば、フィクションのように読みやすい本ながら「本格的ノンフィクション」になるという。
「(アクション・パークのような)いかれててとんがったことを、ニューヨーク近郊でやれば、そもそもニューヨーカーは相当いかれてるんだから、それこそいろんな逸話ができる」
(執筆:James Barron記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2019 New York Times News Service
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら