中国共産党「天皇工作」秘録 城山英巳著
建国60周年を迎えた中華人民共和国の歴史において、国家指導者は一貫して対日関係を重視してきた。その時々の政権との距離には変化があったにしろ、日本との関係をどう構築するかは中国にとって大きな関心事だった。そして、彼らが対日工作の核心としてきたのが、日本国民に絶大な影響力を持つ「天皇」への接近にほかならない。
著者は通信社の特派員として5年あまり北京に駐在し、激変する日中関係をつぶさに観察してきた。本書では、日中戦争以来の毛沢東の対日観、天皇観にまでさかのぼって、中国の対日戦略の起源を追究している。当事者の肉声を交えたエピソードが豊富に盛り込まれており、日中関係史への理解が深まる。
文春新書 798円
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