ラグビー日本代表の会見に見た圧倒的な人間力

コメントの数々に愛される理由が詰まっていた

次に堀江選手は、「非常にうれしいです。2011年のときにニュージーランドでワールドカップ終わって帰ってきたら、『記者が2、3人やったかな』ぐらいで。『今、目の前にこんなにいる』っていうのは本当に考えられないことで、『これを継続しなあかんな』と思います」とコメント。関西弁丸出しの率直な口ぶりで、臨場感あふれるエピソードを披露して、聞いている人々をなごませました。

最後に姫野選手は、「これだけラグビーで盛り上がって本当にうれしく思いますし、選手1人1人がグラウンドの中、サポートする選手もそうですし、スタッフもそうですし、そういった『1人1人のハードワークが多くの国民の皆さんに感動を与えることができたんじゃないかな』と思っています」とコメント。25歳の若手ながらハードワークの大切さを強調することで、「所属チームでルーキーイヤーにキャプテン抜てきされた」ほどの類まれなリーダーシップを感じさせました。

3人ともあえて「日本国民」「関西弁」「ハードワーク」を使用したところが、人の心をつかんだポイント。周囲から見た自分のキャラクターを理解したうえで、まるで期待に応えるようにそのイメージ通りにコメントしていたのです。ビジネスパーソンも、カッコをつけるのではなく、周囲から見た自分のキャラクターを生かしてコメントすることで、社内外の人々から愛される存在になれるでしょう。

流選手が具選手に見せた優しさ

あるアナウンサーから「今大会のベストプレー」を尋ねられたときの回答も、日本代表チームらしさが表れていました。

稲垣啓太選手は、「やはりアイルランド戦の前半35分の、相手ゴールのスクラムにプレッシャーをかけてターンオーバーしたシーンですかね。今まで日本代表は『相手ボールに対してプレッシャーをかけてペナルティーを取る』というのはなかなかできていなくて、それを『ティア1のアイルランド相手にできるんだ』っていうことを証明できた試合でしたし、ペナルティーを取ったあとのフォワード全員の喜びよう。そしてバックス全員が駆け寄ってくれたときのチームの一体感は間違いなく忘れられないですね」とコメント。

フォワード選手としてのプライドを見せつつも、バックス選手たちの存在を引き合いに出す配慮を忘れず、人柄の良さとチームの絆の2つを感じさせてくれました。

続いて流大選手が、「僕も同じく、スクラムで押したときの具(智元)くんの雄叫びだと思います。具くんは自己表現とかはあまりしない選手なんですけれども、あのスクラムに懸けていて、具くんのスクラムを見たときは胸に来るものがありましたし、『具くんが本当に日本代表のために戦っている』ということをすごく感じましたので。具くんだけじゃなくてフォワード全員ですけど、本当に感謝しています」とコメント。

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