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ラグビー日本代表の会見に見た圧倒的な人間力 コメントの数々に愛される理由が詰まっていた

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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つまりバックスの立場からフォワード選手たちを称えたのですが、注目は具選手の名前を連呼したこと。日韓関係の悪化を受けてか、ここまで韓国出身の具選手にふれるメディアは極端に少なく、本来は愛されキャラであるにも関わらず気の毒な状態が続いていました。流選手がそれに気づいて発言できたのは、パス配給役であるスクラムハーフらしい視野の広さを持っているからではないでしょうか。

さらに中村亮土選手が、「グラウンドに出ていないメンバーの中でも、『徳永(祥尭)のウオーターボーイと伝達はすごいベストプレーだな』と思いました。やっぱり出てるメンバーだけじゃなくて、ずっと言ってましたけど、ワンチームで戦うっていう意味でどのプレーがとかじゃなくて、それを生むまでの準備であったりサポートであったり、そういうものが非常に土台として大きいので、そこら辺の面でメンバーのサポートは非常に助かりました」とコメント。

判断力に定評のある選手らしく、先に話した選手たちのコメント内容を踏まえて、「今どんなことを言うべきか? 漏れていることはないか?」を考えたうえで、あえて控えの選手に脚光を当てたのでしょう。

ユーモアのあるコメントを発信できるムード

また、別の質問では出場機会のなかった北出卓也選手が、「試合には出場はできなかったんですけれども、“北出丼”をいっぱい作ってチームに貢献させていただきました。『出場できなかった』っていうことも次の頑張るモチベーションになっていますので、また次に向かって努力していきたいと思います」とコメントしました。

“北出丼”は今大会のチーム内で流行ったもので、ご飯の上に高菜、明太子、卵、ごま油をのせた丼。控え選手がこんなユーモアあるコメントを発信できるのはチームのムードがいいからであり、強さの証明とも言えるでしょう。

彼らのコメントからわかるように、フォワード、バックス、控え選手まで、ラグビーはほかのスポーツ以上に適材適所の人員配置が求められ、結果を左右するスポーツ。その意味では会社の人事と似ているところが多く、管理職の目線で見ても参考になるのです。

選手たちは今大会のプレーを振り返るだけでなく、今後のラグビー界についても、建設的なコメントを発していました。

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【「憧れられる」ことが発展の礎に】

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