成城石井のトップバイヤーのすごすぎる仕事愛

商品開発までやるバイヤーの仕事術

成城石井トップバイヤーの濱田智之さん。現在は商品部全体を統括、輸入も手がける(撮影:今井康一)

この連載では、社業を極める「オタク」たちに焦点を当てている。誰しもがそうなるべきとは考えていないが、“好き”を仕事にする、仕事を好きになりたい人へのヒントが、ここにあると思う。

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今回インタビューしたのは、成城石井トップバイヤーの濱田智之さん。加工食品、お菓子のバイヤーを経て、現在は商品部全体を統括、輸入も手がけている。成城石井のバイヤーは“買い付けるだけ”ではない。話を聞けば、幅の広さに驚かされる。

成城石井のバイヤーは“買い付けるだけ”ではない

スーパーマーケット業界全体が低迷している中で、成城石井は売り上げを伸ばしている。成城石井の特徴は、なんといっても商品への“強いこだわり”だろう。1万種類を超えるこだわりの商品は、わずか20名強のバイヤーで仕入れているという。トップバイヤーと呼べる存在はそのうち2~3人である。今回ご登場いただく濱田さんは、その選ばれた一人だ。

――濱田さんは、加工食品とお菓子のバイヤーを経験してきたそうですね。今まで自身が仕入れた商品で、一番売れたのはどれですか?

「成城石井 ミックスナッツ」は、成城石井全体で2番目に売れているアイテムです。総菜のように毎日消費する商品のほうが売り上げが伸びやすいのですが、近年ナッツが徐々に伸びていて、その中でも売れている商品です。

――このミックスナッツには、どんなこだわりがありますか?

焙煎してから袋詰めを12時間以内に行っているミックスナッツ(右)(撮影:今井康一)

成城石井のバイヤーは少し変わっていて、製品化されているものを買い付けるだけではなく、開発もやります。ナッツは、焙煎(ばいせん)してから袋詰めするまでの時間がいちばん大事です。この商品は焙煎してから12時間以内に、袋詰めまでしています。複数のナッツで12時間以内というのは難しいんです。そこをメーカーとつめていってできた商品なんです。

次ページ焙煎や袋詰めだけでなく原材料の生産工程も大事
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