成城石井のトップバイヤーのすごすぎる仕事愛 商品開発までやるバイヤーの仕事術

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成城石井の店舗外観(撮影:今井康一)

――さまざまな商品は、どこで見つけて買い付けるんですか?

海外の展示会が多いです。幕張メッセが何個分もあるような規模でやっているので、事前の下調べがすごく重要です。

例えば、関税の影響を受ける国やカテゴリーがあります。例えばハチミツです。以前はメキシコとヨーロッパで関税が10%近く違っていました。そういうことを頭の中に入れながら、買い付けに行きます。事前に下調べをしているから運命の商品に出会えるわけであって、ただやみくもに行ったのでは出会えないですよね。

トレンドを先取りしていくことも重要

――売れると思ったのに、売れなかった商品はありますか?

多々あります。売れると自信をもって出したのに売れない商品もあれば、ちょっとどうかなと思っていたのに売れた商品もあります。

何年か前にタイガーナッツが流行しました。当初あまり売り上げがなかったのが、半年くらいして一気に供給が追いつかないほどのブームになりました。ブームになる前から取り扱いをしてきたので、品薄になってもしっかり供給してもらえて、成城石井の店頭にはある状態にできました。ブームになってから売ってくれと頼んでも遅いんです。

――トレンドは次々と生まれてくると思うのですが、どういう情報源に注目していますか?

海外に買い付けに行ったときに、スーパーなど展示会以外の場所も見てきます。日本で取り上げられているときには、もうブームは始まっています。それより前にやりたいんです。海外セレブのインスタグラムは見ています。

――これから来そうなトレンドと言うと?

ルビーチョコレートが増えています。ルビーチョコレートは、ダーク・ミルク・ホワイトに次ぐ第4のチョコレートといわれていて、ベリーのような酸味と鮮やかなピンクが特徴です。鮮やかな色ですが着色料を使っていません。成城石井でも、これからルビーチョコレートを使ったお菓子やデザートを出していく予定です。

ルビーチョコレート(左奥)を使用したお菓子が増えているという(撮影:今井康一)

ルビーチョコレートは原料なんですね。そのまま袋詰めにして売ることもできますし、加工してチョコレートを作ることもできる。さらに、デザートとか、ケーキの材料として使うことも。いろんな商品で使えてくると、まとめて輸入できるので、品質を下げずにコストを下げることができます。そういうアイデアを持ちながら買い付けています。

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