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文章を正しく理解できない人がAIに負ける理由 中学生平均を下回る水準の上場企業社員も

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答えは「②グルコース」だ。こうした問題を間違ってしまうビジネスパーソンが少なくない。

1つの組織内でも、職種によって読解力に差のあるケースがある。ある病院では読解力が高い順に医師、看護師(大学卒業)、看護師(専門学校卒業)と事務員、介護福祉士(専門学校卒業)となった。医師の指示をそれ以外のスタッフが理解できておらず、指示と異なる処置が悪意なく行われるリスクがある。職種で差がある例は、製造業や金融業、不動産業などにも見られる。

読解力のないAIに負ける高校生

懸念はほかにもある。15歳を対象にしたPISA(OECD生徒の学習到達度調査)における日本の読解力の順位は、2006年を底に上昇していたが、2015年は再び下がった。2015年はコンピューターを使用した調査に移行した影響があるとはいえ、改善に向けて取り組んだほうがいいことは間違いないだろう。

(出所:『週刊東洋経済』10月12日号「AIに負けない読解力を鍛える」)

また前述した東ロボの成績が高かったのは、裏を返せば、読解力のないAIに負けている高校生が多かったということだ。

「教科書をきちんと読めるレベルにある高校生が少ないと聞き、深刻に受け止めている」(経団連副会長の岡本毅・東京ガス相談役)、「読解力のない小・中学生が社会に出たときに、企業はどう対応すればいいのかという不安がある」(嶋本正・野村総合研究所取締役〈前会長〉)と、経済界も危機感を抱く。

文章が読めなければ、教科書や資料、マニュアルなどがあっても理解できず、自ら学ぶことが難しくなる。その結果、AIに職を奪われても、新しい仕事に移れないという事態が今後起こりうる。読解力を高めることは急務だ。

『週刊東洋経済』10月12日号(10月7日発売)の特集は「AIに負けない読解力を鍛える」です。

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