ライザップ、子会社再建に猫の手を借りる

「FukuFukuにゃんこ」で結果にコミットなるか

赤字決算に転落したライザップを救うのは、意外なことに「猫」だった!? 写真の猫はインスタグラムで人気の茶乃ちゃん(写真:ハピンズ)

「結果にコミットする」のCMで有名なRIZAPグループ(以下、ライザップ)。本業のボディーメイクジムは順調なものの、相次いで買収した企業の再建が遅れ、2018年度は大幅な赤字決算となった。ライザップにとって、子会社群の再建が急務となっている。

インテリア雑貨や生活雑貨を扱う「HAPiNS」(ハピンズ)も再建中の子会社の1つだ。300円ショップやニトリなどの競合に押されて業績が低迷、2016年5月にライザップ傘下に入った。

業績回復の救世主「ふくふくにゃんこ」

不採算店整理などのウミ出しをいち早く終えた点で、ハピンズは、ライザップが買収した上場会社9社の中でも再建が進んでいる会社だといえる。しかし、決算短信などには、事業継続にリスクがあることを示す「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載が残る。利益も回復途上で、ライザップの業績に大きく貢献するほどではない。

そのハピンズにおいて業績回復の救世主となっているのが、オリジナルキャラクターの「FukuFuku(ふくふく)にゃんこ」だ。

猫を模したキャラクターのふくふくにゃんこの特徴は、つぶらな瞳と2本のヒゲの愛らしい顔。三毛や茶トラなど毛柄の異なるデザインが5種類あり、クッションやブランケットなど120種類の商品になっている。

商品化されたのは2015年9月。ハピンズ商品部の木村知子次長によると、当時「王道」のキャラクター商品だったのは熊、ウサギ、カエルで、猫はサブキャラの扱いだったという。

ところがふくふくにゃんこは、商品化2年目で関連商品の売上高が4億3000万円に急増。2018年度は約8億円を売り上げた。これはハピンズの売上高の1割近くを占める規模で、この急成長によって同社は6期続いた売上高の減少に歯止めをかけることができた。今年度のふくふくにゃんこの売上高は10億円を目指すとしており、今や立派な主力商品だ。

次ページ「インスタ猫」を店頭用ポスターに起用
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 買わない生活
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT