LINEで「出会い系投稿」を誘発した新機能の盲点

オープンチャットは批判への対策が甘すぎた

LINEのグループトーク機能「オープンチャット」は何が問題視されているのだろうか(編集部撮影)

LINEが8月19日から始めた新機能「オープンチャット」が、援助交際などの行為を助長しかねないとして批判にさらされている。

オープンチャットは不特定多数とメッセージや画像などを交換できる機能で、最大5000人までが参加できる“チャットルーム”をLINEユーザーなら誰もが開設できる。チャットルームはLINEのアプリから検索できるほか、参加用QRコードやURLを発行。

LINEの利用者は、それらにアクセスすることで簡単に、同じテーマについて語り合うグループへと参加できる。

多数のユーザーが日常的に使ってるメッセージアプリだけに、サービスが始まるとまたたく間に多数のチャットルームが生まれた。

オープンチャットに注目が集まる理由

LINEを単なるメッセージ交換ツールとしてしか使っていない利用者層には、オープンチャットがなぜ注目を集めているのか、いまひとつ感じ取れていない読者もいるかもしれない。

オープンチャットは、“同じ趣味や感性”の仲間が集まり、年齢や性別、住んでいる地域といった属性を意識せず、しかも匿名でメッセージを交換できる。チャット参加者を結びつけるのは“特定のテーマ”であり、個と個の間をつなぐサービスではない。

“同じ趣味の集まり”なのだから、実名や個人属性など意味がないという考え方は、細分化されたサブカルチャーに興味を持つ利用者たちが、映像を中心に集まるニコニコ動画/ニコニコ生放送の世界観にも似ていると言えよう。

同じ趣味を持つ仲間、同じ映画や音楽が好きな仲間、同じ国を旅行している人たち、あるいは同じ製品やサービスを気に入っている人、どんな小さな共通点でも“興味をひく1つのこと”があれば結びつける。

まだ始まったばかりのオープンチャットだが、昔をたどればその性質は1980年代パソコン通信時代のBBS(掲示板)サービスや1990年代後半のウェブベースの掲示板サービスに生まれたコミュニティー、さらには匿名性を押し出した2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)などとも通じる機能と言えるだろう。

それらとの違いは、手軽さとスピードだ。

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