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想像を絶する「シロアリの女王」の虚しい最期 人間の生死だけが特別なわけじゃない

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しかし働きアリにとって女王アリは単なる産卵マシン。女王アリを連れていくかどうかは働きアリが判断するので、卵を産む能力が衰えたと見なせば、運ばずに容赦なく捨てていく。もう誰も餌を運んでくれず、世話もしてもらえない。古い巣に置き去りにされて最期を迎えます。

──ゾウが死期を察すると、自ら群れを離れ“ゾウの墓場” へ向かうというのも、単なる伝説とか。

弱っていく間に飢えて死ぬか、食われて死ぬか。野生条件で天寿を全うする生き物はいません。シマウマはライオンに襲われ、生きたままハゲタカについばまれる。彼らの世界に老衰という言葉はない。ライオンだって力を失って群れから追い出されると、狩りができず飢えて弱っていく。そばではハイエナやジャッカル、ハゲタカが力尽きるのを待っている。ライオンも食われて死んでいくんです。

人間が特別な存在ということはない

──これまでの著作では、植物や生き物の生存戦略、たくましさを書かれてきました。今回主題をあえて死に振ったのはなぜですか?

去年50歳になって自分の人生を振り返るようになりました。「何で生きてるんだろう」と考えるときがある。死ぬことを考えることが生きることを考えることになるのかな、という感じですね。

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