「もう年だから」の一言が「ダメ!絶対」な理由 86歳、料理研究家「棚ぼた人生」の秘訣とは
NHK「あさイチ」「きょうの料理」などでおなじみの料理研究家・小林まさる氏。78歳で料理研究家に転身、「シニアの星」といわれ、「100年人生」のお手本とされている。
「俺がやってやるよ」の一言で人生が変わった
俺はもともと鉄鋼会社のサラリーマン。定年を迎えて、しばらくは趣味の釣りや家庭菜園なんかを楽しんでいた。数年経った頃、一緒に住んでいた息子が結婚し、息子夫婦と同居した頃から生活が変わり始めた。
あるとき、当時OLをしていた息子の嫁が「料理を仕事にしたいから、調理師学校に行きたい」と言い出した。そこで定年して時間があった俺が、家事全般を引き受けることになった。
義娘は無事学校を卒業。その後料理研究家の平野レミさんのアシスタントになって、料理研究家・小林まさみとして活躍し始めた。
そんなあるとき、彼女が初めての料理の本を出版することになった。たくさんの品数をつくらなくてはならないうえ、タイトな撮影スケジュール。どうしてもアシスタントが足りないという。
そこで俺が手を挙げた。「そんなの、俺がいくらでもやってやるよ」と。それまで家事炊事の経験があったから、人助けの気持ちで思わずそう言っていた。



















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