「もう年だから」の一言が「ダメ!絶対」な理由 86歳、料理研究家「棚ぼた人生」の秘訣とは

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「人生100年」といわれる時代。でもやりたいことをやらなかったら、100年生きても意味がないと俺は思う。

「5分でできる!極うま酒のつまみレシピ」

俺の料理は冷蔵庫を開けてみて、そこにあるものを使ってつくる。あればあったなりに、なければなかったなりに。もちろん買い物にも行く。季節の食材もあれば、そのスーパーの特売商品のこともある。なんとなく気になって買ってしまうものもある。そこから何をつくるかを考える。

こういう料理のつくり方はイメージトレーニングにもなるし、何といっても面白い。料理研究家になる以前も、ずっとそんなふうにして料理をしてきた。

食材を見て料理を考えるのは頭の体操になるし、ウォーキングを兼ねて買い物に出かければ健康にもいい。料理は最高のボケ防止だ。

(撮影:今井康一)
【高菜と納豆のおつまみ】
〈材料・2人分〉
A 高菜漬け…(水気を絞って粗いみじん切りにしたもの)30g
 小粒納豆…1パック ※約50g
 削り節…大さじ1
 白炒りごま…小さじ1
 しょうゆ…小さじ1/4
焼き海苔(8等分に切ったもの)1枚
〈つくり方〉
①ボウルにAをすべて入れて混ぜ、器に盛る。
②焼き海苔を添え、巻いて食べる。
(撮影:今井康一)
【ホタテ缶と厚揚げの炒めもの】
〈材料・2人分〉
ホタテ水煮缶(ほぐし身)…1缶 ※約70g
厚揚げ…1枚 ※約240g
チンゲン菜…大1株 ※約80g(葉元と葉先に分け、長さ6cmに切る)
A 水…大さじ2
 酒…大さじ1
 塩…小さじ1/3
 こしょう…少々
サラダ油…大さじ1
〈つくり方〉
①厚揚げはペーパータオルで油を拭き、一口大に切る。
②フライパンにサラダ油を熱し、チンゲン菜の葉元、分量外の塩少々を加え、油が全体に回るまで炒める。
③チンゲン菜の葉先、ホタテ缶を汁ごと入れ、Aと①を加え、厚揚げが温まるまで2〜3分炒める。
小林 まさる 料理研究家

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こばやし まさる / Masaru Kobayashi

料理研究家・小林まさみの義父。
1933年樺太生まれ。幼い頃に戦争で生死をさまよい、食うや食わずの子ども時代を送る。その後北海道に引き揚げ、炭鉱に就職。ドイツ赴任を経て30代で結婚するが、シングルファーザーになり、男手一つで子どもたちを育てる。
70歳のとき、ひょんなことから息子の嫁の調理アシスタントに。テレビや雑誌などの仕事に同行するうちに、自身も料理研究家となる。その朗らかな人柄と笑顔で、若い主婦から中年男性まで幅広い層に支持されている。家にある材料でササッとつくれるおかずや酒の肴などを得意とする。
著書に『まさるのつまみ』(主婦の友社)、『小林まさるのカンタン!ごはん』(KADOKAWA/中経出版)、『人生は、棚からぼたもち!』(東洋経済新報社)がある。

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