「文武両道の東大生」の勉強法が効率的すぎた 事実、「ガリ勉で東大合格」は意外と少ない
さて、ここから具体的に、彼ら彼女らがどのようにして時間を有効活用していたのか、ご紹介させていただこうと思います。
「文武両道の東大生」流、3つの超・効率的勉強法
まずは、「コラボレーションを探す」という時間術を実践している人が多かったです。
例えば先程の東大生は「部活をしながら授業の復習をする」というやり方を実施していましたが、これと同じように、「何かをやりながら、同時にできることはないかを探す」というやり方を実践している人が多いのです。
いちばんわかりやすいのは登下校です。「学校から家に行くまでの時間で、同時に何ができるのか?」「何をすると1番時間の使い方として有効なのか?」を考え、実行している東大生は非常に多かったです。
どんなことをやっていたかは人によってさまざまで、いろんな工夫がありました。
例えば単語帳を見ていた人もいたのですが、1駅で1単語を覚えるようにしていた人がいました。家から学校まで15駅くらいなので、15単語×2回(往復)=30単語を覚えていたそうです。
また、ある人は学校から家までちょうど25分前後なので、「そういえばセンター試験の現代文の問題のタイムリミットがちょうどそれくらいだ!」と、25分間でセンター現代文の過去問1題を解くようにしていました。時間や状況に応じて、うまくコラボレーションしてできる何かを探し、実行していたわけです。
また、一見コラボできそうにないところでコラボをしている人もいました。生徒会の活動で新聞を書くときに習った漢字や熟語を必ず使うようにした人や、野球の球の移動を使って物理の復習を試みたり、スマートフォンを全部英語表記にすることでスマホを弄る時間で英語の勉強を試みたりと、なんでも何かコラボできることはないかを考えて、スキマ時間を有効活用するのです。
次にご紹介するのは、「あえてスケジュールや過ごし方の計画を作らない」というやり方です。
普通、時間を有効活用しようと考えると「〇日の何時からこういう勉強をやろう!」と決めておいて、それに沿って行動するものだと思いますが、部活で忙しい東大生たちはそういうやり方をしていませんでした。
むしろそれを決めてしまうと、そのスケジュールが崩れたとき修正するのに時間がかかってしまったり、スケジュールに沿った時間の使い方しかできなくなってしまって、先ほどの「コラボ」ができなくなってしまい、結局時間が無駄になってしまうことのほうが多いのだそうです。
ではノープランで行動しているのかというと、それは違います。実は彼ら彼女らは、スケジュールではなく「やること」を列挙するのです。
長くて1学期分、大体の学生は1週間分くらいの「やること」を紙に書き、「これを1週間でこなす」というノルマを可視化します。「問題集30ページ」「〇日の授業の復習」「単語帳10ページ」……などなど。
また、日々の中で発生した宿題や、急に明日までにやらなければいけなくなったことなどを追記していきます。期限があるものは期限も書き、来週に持ち越してもいいものに関してはその旨も書いておきます。
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