「文武両道の東大生」の勉強法が効率的すぎた 事実、「ガリ勉で東大合格」は意外と少ない
そして、1つずつこなしていくのです。いつ、どのタイミングで何個ぐらい終わらせるかは、あまり考えなくていいです。
部活で忙しくて勉強せずに眠ってしまった日があったりしても、次の日リカバリーすればいいですし、もし部活が早く終わった日があったら、どんどん「やること」を終わらせていけばいい……というわけです。
この方法だとコラボも活用しやすいです。
「今度の英作文の課題、今やっている単語帳の復習の機会にもしてみよう」「ご飯を作る間に、何か終わらせとかなきゃいけないことをやろう。手を使わなくてもできることあるかな?」といった具合に、「やること」と「やること」をつなぎ合わせてどんどん終わらせていくことができれば、その分時間を有効に活用できたことになります。
「時間の使い方」をチェックし、効率化する
そして最後は、「スケジュールを後からチェックする」というものです。先程僕は「事前にスケジュールを決めることはしない」と申し上げましたが、実行した後で「どんなふうに1週間を過ごしたのか?」を考えて、スケジュールを見直すのです。
このように、自分がどう過ごしたのかを書き、後からチェックできる状態にしておくのです。
こうすることで、「どこでどれくらいの時間を使ったのか?」を把握し、次に活かすことができます。時間をかけ過ぎていることがあったら、時間をかけないで済む方法を探すべきですし、またスキマ時間を探すことだってできるはずです。
例えば「数学の問題集5ページしか進まなかったけど、もうちょっと進められたな」と勉強の効率を確認したり、「風呂の30分で何かできることはないかな?」と先ほどの「コラボ」の発想でスキマ時間を探したり……後からチェックするといろんなものが見えてくるものです。
1度実行したことを振り返り、また次の日の時間の使い方に活かしていく。こうやって毎日を過ごしていくことで、より効率的な時間術を身に付けることができていくのです。
そうやって、「1週間の間にやること」がより多く設定できていけば、どんどんできることが増えていくというわけです。
いかがでしょうか? 部活をやりながら合格した東大生は、時間がないからこそ、コラボさせたり、やることを決めたり、スケジュールを後から見直して有効活用できる時間を探したりと、いろんな工夫をしていたのです。
多くの受験生が抱えている悩みとして、「時間がない」というものがあります。僕も「なかなか勉強の時間が取れない、部活をやめたほうがいいんでしょうか?」という悩みを打ち明ける学生によく出会います。
でも、「時間がない」からこそ、自分の時間を効率的に扱う術を身に付けられると考えることもできます。むしろ「時間がない」という状態ときちんと向き合うことで、得られるものもあるはずです。時間を伸ばそうとするのではなく、短い時間をフルに活用しようと思考することも、大切なのではないでしょうか。
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