レアル移籍の久保建英は世界で爪痕を残せるか コパ・アメリカのサッカー日本代表はどうなる

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6月9日のキリンチャレンジカップ、エルサルバドル戦での久保建英選手(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

ワールドカップに匹敵するレベルの国際大会と位置付けられるコパ・アメリカ(サッカー南米選手権)。2019年ブラジル大会が6月14日(現地時間)から開幕した。南米サッカー連盟加盟の10カ国と招待国(今回は日本とカタール)を含めた12カ国で行われている大会だ。

森保一監督率いるサッカー日本代表は17日の初戦・チリ戦(サンパウロ・日本時間18日朝8時キックオフ)を皮切りに、20日(同21日)のウルグアイ戦(ポルトアレグレ)、24日(同25日)のエクアドル戦(ベロ・オリゾンテ)の1次リーグ3試合を戦う。グループ3位以内に入ればベスト8に進出できる。

スペインの名門、レアル・マドリード移籍が決まったばかりの18歳の久保建英が「ワールドカップと同じくらいの強度だと思っている」とコメントした通り、強敵揃いの同組を突破するのは至難の業。

実際、最新のFIFAランキングを見ても、2015・2016年大会2連覇中のチリが16位、ウルグアイが8位で28位の日本より格上だ。第3戦のエクアドルが60位と下に位置するものの、南米勢は地元でプレーする時は凄まじい底力を発揮する。簡単に勝てる相手ではない。日本としては何とか3チームに食らいつき、勝ち点を重ねていくしかない。

初召集16人を含め若いチームで日本は挑む

しかしながら、招待大会のコパ・アメリカは日本代表としての拘束力がないため、今回の森保ジャパンは長友佑都(トルコ・ガラタサライ)や大迫勇也(ドイツ・ブレーメン)といった欧州組の主力選手を招集できなかった。Jリーグも通常通り開催中で国内組の実績あるメンバーも不参加。

そこで日本サッカー協会は久保をはじめとする2020年東京五輪に挑むU-22世代に、欧州組で招集できた柴崎岳(スペイン・ヘタフェ)や岡崎慎司(イングランド・レスター)、川島永嗣(フランス・ストラスブール)らを加えたチームを結成。

「東京五輪を視野に入れた強化」を主眼に置いている。国際Aマッチ出場ゼロ16人という若くフレッシュなチームがどんな戦いを見せるのか。まずはそこが大きな注目点になってくる。

A代表では6月のキリンチャレンジカップ2連戦(5日=トリニダード・トバゴ、9日=エルサルバドル)で初めて3-4-2-1の布陣を採用した森保監督だが、U-22世代のほうは立ち上げ時からこのシステムをベースにしている。コパ・アメリカでも、3バックの布陣を踏襲するはずだ。

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