32歳の長友がアジア杯後に抱いた強烈な危機感 日本代表はカタールに敗れ、惜しくも優勝逃す
2月1日夜(日本時間2日未明)に行なわれたアジアカップ(UAE開催)の決勝戦。立ち上がりから対戦相手・カタールの徹底した対策にはまり、ボールの奪いどころを見出せず、前半27分の段階で2失点してしまったサッカー日本代表。
ビハインドを跳ね返すべく、後半から猛攻を仕掛け、今大会無得点だった南野拓実(オーストリア・ザルツブルク)が一矢報いるゴールを奪ったが、10分後のVAR判定によるPK弾で3点目を献上。
8年ぶり5度目の優勝に王手をかけていた日本は決勝で1-3で敗れるという最悪の結末を迎えた。
アブダビのザイード・スポーツ・シティスタジアムにタイムアップの笛が鳴り響いた瞬間、南野がピッチ上に座り込んで微動だにできず、3失点に絡んだキャプテン・吉田麻也(イングランド・サウサンプトン)もセンターサークル付近で立ち尽くす。
この試合が日本代表歴代3位タイとなる国際Aマッチ116試合となった32歳の長友佑都(トルコ・ガラタサライ)も呆然とピッチを見つめていた。
日本代表に呼ばれない危機感を抱いて挑んでいた長友
「このアジアカップで個人的に活躍できなかったら日本代表に呼ばれないだろうと考えています。それは年齢の部分。僕自身は『そんなの関係ねえ』って思っていますけど、実際には関係ある。今回パフォーマンスを出せなければもう呼ばれない覚悟でのぞんでいます」と大会前から語気を強めていたベテランにとって、納得できる結果というのはアジアカップ王者というタイトル奪回しかなかった。
だが、カタールの奇襲攻撃に混乱したチームを修正できないまま、ズルズル行ってしまった。その責任を強く感じていたのは間違いない。
「結局、優勝できなかったので、(森保一)監督自身もベテランの僕とかを今後どうするか考えますよ。僕が逆の立場だったら考えますからね。
優勝していたら『精神的に支えてくれた』とか、そういった評価がまた出てくるのかもしれないけど、優勝しなかったら何の価値もない。もしかしたら、これが僕の最後の最後になるかもしれない」と決勝後の取材ゾーンでも強い危機感を募らせた。
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