タレント事務所「インディーズ映画」参入の背景 広末、有村らの所属事務所が積極的に関与
昨年に公開された映画『カメラを止めるな!』が興収31.2億円の大ヒットを記録する社会現象を巻き起こしたことで、インディーズ映画に注目が集まっている。同作を最初に上映した新宿 K's cinemaと池袋シネマ・ロサは「『カメ止め』の聖地」と呼ばれるようになり、その後も数多くのインディーズ作品を上映。インディーズ映画に興味を持つ層も増えているようで、シーンも盛り上がりを見せている。
インディーズ作品といえば、世間的には無名の監督・無名のキャスト陣による作品が多いイメージがあるかもしれないが時折、著名な俳優などがキャストに名を連ねていて驚くことがある。筆者が近年、映画祭などで観た作品で言えば、平田満主演の『家族マニュアル』や、渡辺いっけい主演の『いつくしみふかき』といった作品が該当する。
芸能事務所フラームがインディーズ映画に積極関与
ぜいたくな予算がなく、高額なギャラを期待することができないインディーズ映画に彼らはなぜ出演するのか。話を聞くと、「監督やプロデューサーなどと既知の仲だった」「出身地をPRする映画だから」など、さまざまな理由があるようだ。
現在公開中のインディーズ映画『月極オトコトモダチ』(新宿武蔵野館ほか全国順次公開中)と『疑惑とダンス』(キネカ大森にて公開中)は、朝ドラ「わろてんか」や映画『フラガール』などでも知られる女優の徳永えりが主役を務める。
彼女が所属する芸能事務所 FLaMme(フラーム)には、徳永のように、メジャー作品やインディーズ作品の枠を飛び越えて活躍する女優が多く所属している。芸能事務所にとって、インディーズ作品に出演するメリットとは何なのか。フラームのチーフマネジャー辻村草太氏にその背景、狙いを聞いた。
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