単なるスター映画だったらやらなかった
――これまで多くの社会派映画を手掛けてきた原田監督が、木村拓哉、二宮和也というジャニーズの2大スターを迎えたところにこの作品の面白さを感じるのですが、スター映画を撮るという命題と、ご自身の作家性とのバランスはどのように考えたのでしょうか。
そんなことはまったく考えなかったですね。僕は始めから木村さんもニノ(二宮和也)も役者として興味があったんです。
そもそも東宝さんから「2人の共演企画はどうですか?」と言われて、それが単なるスター映画の企画だったら、たぶんやらなかったと思う。その時に「われわれがいいと思っている題材はこれです」と言われたのが、『検察側の罪人』でした。彼らに演技者としての資質を求めていることもわかったので、お受けすることにしました。僕自身も犯罪映画をやりたかったということもありましたし。


















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