フランスのお仕事映画「セラヴィ」誕生の経緯 テロに負けない笑える映画を作りたかった

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7月6日から全国公開している映画『セラヴィ!』。渋谷で復活する映画館「シネクイント」のこけら落とし上映作品にもなっている ©2017 QUAD+TEN / Gaumont / TF1 Films Production / Panache Productions / La Compagnie Cinématographique
世界中で大ヒットを記録した『最強のふたり』のエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督の最新作となる映画『セラヴィ!』が7月6日から全国公開している。今回、彼らが手掛けたテーマは“結婚式の舞台裏”。17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式のために集められたスタッフはひと癖もふた癖もある者ばかり。彼らは次から次へとトラブルを巻き起こし、結婚式はやがて大惨事と化す――。
本作の構想が生まれたきっかけとなったのは、2015年11月にパリで発生した同時多発テロ。人々の間に広がった不安や悲しみを目の当たりにした両監督が、「こんな時代だからこそ笑える作品を」と考えたことから始まった企画だという。一方で、「働く人の世界を垣間見る」というテーマも持ち合わせており、ビジネスパーソンに有益な示唆を与えてくれるはずだ。本作のプロモーションのために来日していたエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督に製作経緯を聞いた。

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――この映画が生まれたきっかけは2015年のパリ同時多発テロだったそうですね。

ナカシュ:あの事件には、僕たち自身もすごく心を痛めました。でもテロリストの狙いは僕らが意気消沈すること。だから僕たちはうつむくのではなく、しっかりと顔を上げて笑わなければ、と思ったんです。社会的な問題はたくさんあるが、それでもみんなが手を取り合えばきっと乗り越えられる。そんなメッセージを送りたいと思ったんです。

夜中まで仕事に密着して本音を引き出した

――この映画では、結婚式の裏側を舞台としていますが、念入りにリサーチをされたのでしょうか。

トレダノ:僕たちはジャーナリストと一緒で、興味があるテーマがあれば、まず調査から始めます。今回もケータリングのオーガナイザーにお願いして、仕事にひと晩、同行させてほしいとお願いしたんです。夜から朝方までずっと一緒にいたんですけど、だいたい朝の3時過ぎになると彼らの本音が出てくるんですね。

それまでは聞かせてもらえなかったようなことをね。厨房で非常事態があったときは、「パイを出す」とか。劇中同様、当局の調査官が突然訪れたりするとか。この映画に出てくるエピソードは深夜に聞いたものが多かったですね。

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