幼児の英語習得には「動画」が最強ツールなワケ インプットがなければ、アウトプットもない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

長時間の動画視聴を懸念している方には、私はこのようにもお伝えしています。「基本的に、健康的で規則正しい生活を送っていれば、そんなに何時間も動画を見る時間はないものですよ」と。反対に「動画視聴時間が長い」と感じるときは、今の生活が子どもにふさわしい健康的なものなのか、省みるチャンスなのかもしれません。ごく一般的な、子ども中心の生活をしていれば、そんなに心配するほどのことはありません。

そうは言っても、そもそも外遊びに興味がないお子さんもいますし、さまざまな事情で家にいる時間が長いお子さんもいるでしょう。そうなると、動画を見せようと思ったら何時間でも見せられる、というケースがあるかもしれません。その場合には、「動画は1日何時間まで」と、あらかじめ時間を決めておくといいでしょう。

その際、日本語での動画視聴時間は限りなくゼロに近づけることで、動画の見せすぎを防ぐことができます。

プロに頼ることも大切

もう1つぜひ取り入れていただきたいのが「週1回の英語教室」です。英語教室は、無料のYouTube動画と違ってお金がかかりますが、やはり英語に関しては、直接のコミュニケーションに勝るものはありません。たとえ、まだまだ英語を話せなくても、先生やお友達との英語を使ったコミュニケーションは、子どもに「英語は言語」だということを実感してもらうための最も手っ取り早い方法です。

『子どもの未来を広げる「おやこえいご」 ~バイリンガルを育てる幼児英語メソッド~』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

英語教室は親にとっての強い味方でもあります。家では「動画を使って英語をインプット」すればいいのですが、実際にこれを実践しようとすると、さまざまな疑問が出てくることでしょう。例えば「英語のアニメはどんなものを見せるのがいいのだろう」 「親の発音がきれいじゃないから、家では英語で話しかけないほうがいいのだろうか」といった疑問です。

ここで親御さんが悩んだり、うまくできない自分を責めたりしてしまっては、誰も幸せになれません。ですから私は、ここはプロの手を借りることを勧めています。

子どものことを大事にできる英語のプロ、つまり英語教室は幼児英語教育の強い味方になるのです。幼児期の英語に欠かせないインプットは、量もさることながら質も大切。絵本や歌、動画など、子どもが興味を持つことができ、きちんと英語習得につながる「プロのお勧め」を知ることは、英語の習得を効率的かつ効果的にしてくれます。

また、英語教室に通えば、子どもの英語教育に熱心な親との出会いがあります。英語に興味のある親と情報を交換できたり、相談に乗ってくれる人たちができたりすることは、とても心強いことでしょう。子育ても、子どもの英語教育も、孤立しないことが大切です。

家庭で動画を使って英語の大量インプットを続け、週1回の英語教室で子どもに英語でのコミュニケーションを楽しんでもらうことで、「ムリなく、ムダなく、18歳でバイリンガル」を実現しましょう。

小田 せつこ 金城学院大学人間科学部 現代子ども教育学科 教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おだ せつこ / Setsuko Oda

コロンビア大学ティーチャーズカレッジで英語教育修士号取得。 英検1級取得(優秀賞受賞)、TOEIC 975点、TOEFL 109点。 大手英会話学校、大手児童英語教室、中学、高校、大学、大学院で英語教育に携わる。教歴30年。2人の子どもがムリなくバイリンガルになった経験をベースに、幼児期からのムリのない英語教育を提唱している。名古屋で親子英語教室「おやこえいごくらぶ」を主宰。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事