「数字の見積もりが速い人」の秘密の計算術 知っておくと役立つ「フェルミ推定」の基本

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一例として、「一定の面積あたり、何本の電柱があるのか」という視点から考える方法を解説しましょう。

段階を踏んで計算していく

<ステップ1>

日本の面積を推定します。もちろん日本の面積を約38万km2と知っていれば簡単です。知らなければ、日本の面積を推定します。日本の形を長方形だと仮定しましょう。少し乱暴に感じるかもしれませんが、ざっくり把握したいので、計算しやすい形がいいわけです。

長方形の面積を計算するには長辺、短辺の長さが必要です。まず、その2辺の長さを推定します。長い方の1辺は、九州から北海道の長さです。例えば、東京―大阪間がおおよそ500kmだという情報を知っていれば、全体の日本の長さをその4倍程度の500km×4=2000km程度だと推定できます。もう一方の辺の長さも、同じく東京―大阪間の500kmより短そうですから200km程度だと推定できます。これで2辺の長さが推定できましたから、日本の概算の面積が計算できます。長辺2000km×短辺200km=40万km2となります。

次ページ都市とそれ以外のエリアで分けて考える
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事