東大生の「必ず伝わる説明の技術」が凄すぎた 「ドラえもん」を知らない人にどう説明する?
これで「相手が何を理解できるか」ということが明確になりました。
「他の本を読んで経験しているような、本の魅力」と「数字でわかる、他と比較できる肩書」ですね。次はこれを、「自分の伝えたいもの」とつなげていけばいいのです。
ゴールから「逆算」して伝える
現状は「ゴール」が明確化した状態です。ここから先は、そこから逆算して「スタート」とつながる道を探していきましょう。スタートとゴールがつながれば、問題は解決です。
まずは「他の本を読んで経験しているような、本の魅力」について。
さて、「ドラえもん」の魅力とはどんなものでしょう? 読んだことのある人でも、「魅力」を問われるとすぐには出てこないですよね。
でも、よくよく考えてみるとあの作品ってドラえもんという「未来の世界のロボット」が出てくる「SF(サイエンスフィクション)」の作品なんですよね。
未来の世界の科学テクノロジーが登場し、現代に生きるのび太くんの日常の問題を解決してくれるからこそ、読んでいて「ワクワク」する、というわけです。『ターミネーター』でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、未来の話が出てきて「ワクワク」させられる作品というのは多いですよね。ドラえもんを読んでいなくても、この「ワクワク」は伝わるかもしれません。
もし今のような魅力を思いつかなければ、「他の本でどう魅力を説明しているのか」を探してみるのは非常にオススメです。他の本の帯や、有名な作品のキャッチコピーの中には、きっとヒントになる伝え方があるはずです。未来のことを取り扱った作品がどういうふうなキャッチコピーで紹介されているのかを調べて、「その言葉をこの作品に応用するならどうすればいいんだろう?」と考えてみればいいはずです。
次に「数字でわかる、他と比較できる肩書」ですが、これはもうドラえもんは鬼のようにたくさんあります。40年以上アニメが放送されていて、毎年のように映画化されている、大人から子どもまで楽しめるコンテンツ。時を超えて愛される、多くの作品に影響を与えた不朽の名作。それがドラえもんですよね。
このように、「何を伝えれば効果的なのか」というゴールから逆算して魅力を探してみる。この思考こそが、「他者視点」なのです。
・相手が経験していることを、自分の伝えたいこととつなげて考える
・もしつなげられなければ、他の説明を調べて参考にしてみる
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