東大生の「必ず伝わる説明の技術」が凄すぎた 「ドラえもん」を知らない人にどう説明する?

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だからまずは、「相手が理解できること」を列挙してみましょう。

ここで重要なのは「相手の経験」です。相手にその経験がないのなら伝わりませんが、経験していることなら伝わるはずです。

「相手の経験」に寄せれば「理解できる」ようになる

例えば、出産をすることがない男性に出産の苦しみを伝えることは不可能ですよね? 経験することがないから、その痛みを想像することしかできないはずです。

しかし、「ぎっくり腰の50倍痛いよ」「骨折の30倍痛いよ」と言われると、「そんなに痛いんだ!?」とわかると思います。「出産」は男性には経験できないけど、「ぎっくり腰」や「骨折」なら男性も経験できる。「相手が理解できること」というのは、「相手も同じ経験をしていること」から逆算してもいいのです。

だからこそ、『ドラえもん』も「相手も経験していること」を念頭においてオススメしましょう。「相手が経験していそうなこと」を探して、それを伝えるようにすればいいのです。

そう考えてみると、例えば本のキャッチコピーには「主人公に感情移入できる感動的な小説!」とか「ギャグが面白くて、めっちゃ笑える漫画!」とか、そういう言葉が並んでいることがありますよね。これは、そのキャッチコピーを見る人が「あ! 最近、感情移入できる小説を読んで面白かったんだよね。これも面白いかも?」とか「ギャグ漫画大好き! この漫画も笑えるんだ!」と、他の本を読んだ経験からつなげて理解できるからだと考えることができます。

「他の本を読んで経験しているような、本の魅力」

これなら、相手に魅力を伝える一助になるはずです。

また、「肩書」というのも実は有効になります。

例えば、「出産は、人間が感じる痛みの中でいちばん強いものだ」と言われたら、「それは痛い!」ってなりますよね。なぜなら、「自分もいろんな痛みを知っているけど、それよりも上の痛みなんだ!」と自分が経験した他のものと比較できるからです。

だから漫画で言えば、「1000万部も売り上げている、超人気漫画なんだよ!」とか「今勢いのある漫画の1位に選ばれたんだよ!」と言われたら「なるほど! それは読まなきゃ!」ってなると思います。なぜなら、「私が読んで面白かった、あの漫画よりも売れているらしい。それならきっと面白いはず!」と、自分の経験と比較できるからです。

「数字でわかる、他と比較できる肩書」

これも、魅力として相手に伝わるはずです。

STEP1
・相手の経験に沿って理解できるように考える
・相手が経験していないことは絶対に避ける
・肩書や数字を入れることで、相手にわかりやすくしてみる
次ページ「自分が伝えたいこと」とつなげる
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