41. 駐車場法では一般公共用の駐車場について〈設置場所〉による分類がされている。
42. 「路上駐車場」とは、都市計画で定められた駐車場整備地区内の道路の路面に区画を限定して設置される駐車場。
43. 道路上だがスペースは白線で区切られており、パーキングメーターなどによって料金を徴収することができる。
44. 「路外駐車場」とは、道路の路面外に設置されている自動車の駐車のための施設のこと。
45. 路外駐車場はさまざまあり、駐車場法やその他の法令によって安全上の基準が細かく定められている。
46. 路外駐車場の一種「附置義務駐車場」は、ホテルやスーパーなど大型の建物に附置された駐車場を指す。
47. 駐車場法では延べ面積2000m2以上の規模を持つ建物については駐車場を併設する義務が定められている。
48. 「都市計画駐車場」とは、大都市の繁華街や地方都市の商業業務地など都市計画区域内に整備された路外駐車場。
49. 地区内の駐車需要に応じるため都市計画法により設置され、東京・秋葉原UDX等の駐車場がこれにあたる。
50. 近年、都市部やその周辺では簡易な「時間貸し駐車場」を路外駐車場として増やす動きがある。
51. 狭い土地や住宅・建物を建てるのに不向きな土地、広さはあるが用途不確定な土地などが駐車場に充てられる。
52. このような場合、駐車場経営に明るくない地主が大手駐車場経営会社に運営を委託するケースが多い。
東京初のコインパーキングは上野だった
53. 時間貸し駐車場の一種として、24時間・無人で利用できる「コインパーキング」が誕生したのは1991年12月。
54. パーク24が東京・上野にオープンした「タイムズ1号店」で、以降タイムズは駐車場の常識を次々と覆していく。
55. それまで1時間単位や1日単位だった駐車料金を15分や20分という〈駐車した時間分だけ払う〉体系に刷新。
56. 先例にとらわれず利用客が使いやすいサービスを提供することでタイムズのネットワークは瞬く間に拡大した。
57. コインパーキング誕生の背景は、1990年代のバブル崩壊後、街中に売れ残った遊休地があふれたことだった。
58. パーク24はそのような土地を一時的に借り上げ、自社負担で駐車場機器を設置し土地貸借方式で運営を始めた。
59. 多くの地主が土地売買に困窮していた時代、毎月定額の賃貸料が入るビジネスモデルは喜んで受け入れられた。
60. 駐車場を短時間利用したい客にとっても〈手軽に・安価に・安全に〉駐車できるコインパーキングは理想的だった。
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