「駐車場」の奥深さをどれだけ知っていますか その歴史から全容を蘊蓄100章でひもとく

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81. 〈クルマが集まって語り合う〉をテーマに、毎回異なるお題に沿った車が蔦屋書店の駐車場に集合する。

82. 開催日は毎月第2日曜日の朝7時~9時(または8時~10時)でお題は直前になるとFacebookで告知される。

83. 過去のお題は「V12気筒搭載フェラーリ」や「ベントレーorロールスロイス」「空冷ポルシェ」など。

84. 事前予約はできないため、当日時間になったら車で店の駐車場に向かい係員の指示に従い入庫する。

85. モーニングクルーズ参加者であることを店内受付に告げると駐車料金が2時間無料になる。

86. 千葉・柏の葉T-SITE、神奈川・湘南T-SITEでも同様のイベントが定期的に開催されている。

87. 1932年に米国で生まれた「ドライブインシアター」は駐車場にスクリーンを配し乗車したまま映画鑑賞する施設。

88. 日本では1961年トヨペット小田原サービスセンター内に「ドライブイン野外劇場」として試験的に設置された。

50年で幕を閉じたドライブインシアター

89. 1981年、千葉「ららぽーと」に本格的なドライブインシアターが開場したのをきっかけに全国20カ所以上で誕生。

90. しかし1990年代に入ると、シネコンの普及やアイドリング・ストップ推進などの影響で人気が落ち込んでいく。

衰退の原因には、夕方以降しか上映できない点や「アイドリング・ストップの推進」などの問題点もあった(写真:shaunl/iStock)

91. 2010年10月11日、国内最後となる神奈川・大磯のドライブインシアターが営業を終了し、その灯は消えた。

92. しかし2018年10月、熊本・阿蘇山の麓に「Drive in Theater Aso」がオープンした。

93. このドライブインシアターは2016年に起きた熊本地震からの復興支援の一環として企画されたもの。

94. 主宰するのは復興支援団体Noroshi西原で、現在も国内唯一のドライブインシアターとして営業を続けている。

95. 日本一地価の高いことで知られる東京・銀座で1964年から現在も営業を続けるのが「西銀座駐車場」だ。

96. 年中無休24時間営業で収容台数は800台。銀座・有楽町・新橋地区では最大級の地下駐車場である。

97. 一方、日本一の歓楽街・歌舞伎町に1973年から続く「新宿サブナード駐車場」も現役で収容台数は400台。

98. 全国で日々新しい駐車場が誕生するなか、日本最大級の規模を誇るのが「東京ディズニーリゾート」の駐車場だ。

99. 臨時駐車場を含めると収容可能台数は2万台超といわれ、一日1万台、1時間あたり約3000~4000台をさばく。

100. 世界に類を見ないその迅速かつ効率的な駐車場運営が注目され、オーストラリアの交通学会でも紹介されている。

(文:寺田 薫/モノ・マガジン2019年6月2日号より転載)

参考文献・HP/「駐車場からのまちづくり」(学芸出版社)「駐車学」(成山堂書店)「交通システム」(オーム社)、全日本駐車協会、新東京ビル駐車場、パーク24、くるまのニュース、
Drive in Theater Asoほか関連HP
モノ・マガジン編集部

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『モノ・マガジン』はワールドフォトプレス社が発行するモノ情報誌。原則、隔週で発行している。公式サイトhttp://www.monomagazine.com/

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