読売中高生新聞「41カ月連続で部数増」のヒミツ

新聞ではなく図鑑のような構成で「共感」重視

読者との双方向性を担保するために、無料スマートフォンアプリ「Yteen」を運用しているのも大きな特徴です。こちらで読者投稿を募り、寄せられた投稿は紙面に採用されることも。

投稿アプリやイベントで、中高生読者の意見を募集

「今の若い世代は発信することが好きで、慣れています。しかし、SNSなどの個人アカウントでは、時に炎上のリスクが生じる。

アプリと連携した紙面作りを実施(写真:news HACK by Yahoo!ニュース)

その点、運営側が内容を事前にチェックする投稿アプリであれば、リスクなく気軽に意見を発信してもらえると考え、開発したのがYteenです。

投稿は人を傷つけるような表現がないかなどを編集室が全てチェックし、誰でも安心して参加できる環境を提供しています。その後、面白いものを選んで紙面へ載せているので、採用を目標に頑張るユーザーも増えてきています」(石間さん)

この意見が載る読者投稿欄などに登場するのが、鳥のキャラクター「トリ」だ。投稿面の編集を担当している白石裕真記者によると、投稿された意見や写真にコメントをする「トリ」は投稿面の中でも重要な役割を果たしているという。

白石裕真記者/平成元年生まれ。初任地の前橋支局では、関越自動車道のツアーバス事故など主に事件・事故を取材。2018年2月から社会部で読売中高生新聞を担当。好きなアニメは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(写真:news HACK by Yahoo!ニュース)

「このトリのコメントには、仕事の失敗談や上司の愚痴など大人の本音がのぞくセリフを盛り込みます。

例えば上司の愚痴というのは、子供たちからすると学校の先生や部活の先輩への不満に通ずるものがあり、1つの共感ポイントとなるんです。最初はそのさじ加減をつかむのにすごく苦労しましたが、今では読者との大切なコミュニケーション手段になっていると感じています」(白石さん)

このほか、リアルイベントを仕掛けて盛り上げる施策も行っています。

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