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54歳「京大中退」の彼が漫画家人生を選んだ理由 村上たかしの「星守る犬」はこうして生まれた

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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クラスにはさまざまなグループがあった。野球部に入っている人たちのグループ、ファッションに敏感な人たちのグループ、などなどだ。村上さんは、面白いことを見つけて楽しむグループに入っていた。

「男子校ならではの、やりたい放題のグループでした。ギャグのセンスは、その時期の友達からもらいました。特に田村って友達は笑いの神様が微笑んでいるような男でした」

ある日、体操服に着替えていると田村さんが「ギャーッ」っと叫んだ。「どうした?」と聞くと「スズメバチに肛門を刺された!!」と田村さんは訴えた。

「『おおそうなんや!!』って見てみると、モコモコモコって肛門が盛り上がってくのが見えました。田村はベシャリも立つし本当に面白いやつでした」

『ナマケモノが見てた』の動物学級に登場する、ゾウの田村、コアラの高山、ワニの三宅の名前は中高時代の友達から引用した。

友達と遊びつつも、授業ではしっかりと好成績を収め、大学受験は現役で京都大学の経済学部に合格した。

「父親が不安定な仕事をして苦労しているのを見ていましたから、僕は安定した仕事につこうと思ってました。ネクタイを締めてインテリジェントビルに通って、昼休みは名札を首に下げて外に出るようなスタイルに憧れていました」

ただ、大学受験の前後から、実家の経済状態が怪しくなってきた。

「親からは『入学金と前期の授業料はなんとか納めたけど、そこからは自分で何とかしてくれ』と言われました」

学費は楽して稼いだお金で払いたかった

下宿するお金もなかったので、実家から大学に通った。食費も定期代も自分で稼がなければならない。

家庭教師のアルバイトを週に3日入れた。それだけだと身体がなまるのでアクションショーのアルバイトも入れた。仮面ライダーやウルトラマンの中に入り、各地でヒーローショーに出演した。

家庭教師で月8万円、アクションショーで月2万~3万円ほど稼いだ。

「大学の授業料は半期12万6000円くらいでした。節約すれば払えない額ではないですが、やっぱり腑に落ちませんでした。周りの人たちは、そんな苦労はまったくせずにキャンパスライフを謳歌してるわけです」

アクションショーなどで苦労して稼いだお金で学費を払うのは嫌だと思った。楽して稼いだお金で払いたかった。

「そこで漫画を描いて稼ごうと思いました」

小学校時代には絵画教室に通っていたし、中高時代の絵画の成績は悪くなかった。

ただし、漫画家になるための専門的な努力はいっさいしていない。

「ずっと漫画を描いてる人に、素人が勝負を懸けにいくわけです。きちんと作戦を立てないと勝てません」

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【まずはどの雑誌に応募するかを吟味】

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