グローバルエリートが東南アジアをご案内 首長族vs. 腹太族の遭遇!?

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長距離バスは車内の「やかましい演歌」に気をつけて

さて、私の過去の恋バナは置いといて、タイ旅行ではチェンマイに象さんとトレッキングに行っても楽しいし、夜行列車でスラタニーからプーケットに向かい、ボートに乗り換えてピピ島に行かれてもよいだろう。

ただし、タイ国内をバスで長距離移動する際はお気をつけて!! 運転手さんがすさまじくセンスのないタイの演歌を大音量で流すものだから、特に演歌とかが苦手な私のような人は耳栓が不可欠なのだ。

また、ホテルも建設ラッシュで数が増えたが、5つ星でもサービスが1つ星のことも多々あるので、その点、期待値を下げておいたほうが幸せになれるだろう。5つ星ホテルより田舎の小さな食堂のほうが意外と“微笑みの国”のおもてなしを受けることができるだろう。

あと、なにかと食事のおいしいタイだが、きちんとしたタイレストランもいいけれど、道端でおばさんが焼いてくれる30バーツのパッドタイ(赤い紅エビをたっぷりのせること!)と、20バーツのココナッツジュースが私は何よりのお気に入り。

タイは私が大好きな国で非常に魅力的なので、まだ行ったことのない人はすぐに予定されていた旅行先をキャンセルして、今年の冬が駄目なら、春の連休はプーケット、と私に固く約束していただきたい。あなたがタクシン元首相の支持者でもないかぎり、微笑みの国の人たちがコップンカーと微笑んで優しくお迎えしてくれることであろう。

透明度の高いセブ島の海~スキューバダイビングが最高

さて、この美しい海の色を見ていただきたい。近場の海で透明度が高くてシュノーケリングやダイビングが楽しいところといえば、フィリピンのセブ島をおいてほかにないのではないか。

しかし、ネタばらしして白状させていただくと、この海はなんとセブではなく、先日訪問したギリシャのエーゲ海。セブ島の写真どこに保存したか忘れたので、緊急に代用することとしたのだ、スマン!

香港からはフィリピンが近くて、セブ島も2時間半だか何かで着く。空港は込んでおり、しかも係の方のパスポートチェックがスローで腹立たしいのだが、短気なあなたは怒りを表明する前に頭を冷やして、フィリピンのパスポートコントロールの方々への礼儀正しさを忘れてはならない。

近年、諸外国人がフィリピンで主人のように振る舞い(特に出稼ぎ先の香港などでフィリピン人がお手伝いさんとして下に見られることがあるので)、フィリピンの方々は外国人観光客の横柄な態度に極めて敏感になっているのだ。

私の知っている人で、パスポートチェックの係の人に「もっと早くしてくれ」と強めに言って、怒った検査官から出国を拒否され、空港の弁護士に明日出直してくるよう言い渡された人がいる。郷に入っては郷に従え、というわけで空港では極力丁寧に振る舞おう。どこの国でもその国の文化とその国の人々を尊重しなければ、結局、いちばん損をするのはあなたなのだから。

なお以前、私はラオスのチキンを絶賛したのだが、こちらセブ島のチキンもたいへん美味である。ただしあのアヒルの卵が半分ひよこになってるみたいなやつは、カエルやワニなどのゲテモノどんとこいの私でも、さすがに食べられなかった。その卵に浮き上がった血管の、不気味なこと不気味なこと!

前にも述べたが、セブ島の海の水は美しく透明度は極めて高い。スキューバーダイビングをしたときも随分、先の視界まで見通せ、お魚さんと楽しく戯れたものである。

砂の中に潜っている“カラッパ”というカニは、それはそれは可愛くて触りたくなるが、カニさんの生活を邪魔することなくそっとしておこう。カニは長い時間をかけて砂の中に巣を掘っているのだから、興味本位で巣を壊すことのないよう、注意していただきたい。動物好きの私の愛情は、カニにまで及んでいるのである。

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